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パリ五輪世代・木村勇大が待望J1初弾! 東京Vの活躍からU-23代表行き見据える「コンスタントに結果を」

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FW木村勇大

[3.3 J1第2節 浦和 1-1 東京V 埼玉]

 待望のJ1初ゴールは5万863人が集った埼玉スタジアム2002での豪快ボレーだった。東京ヴェルディは前半42分に先制ゴール。今季加入FW木村勇大が豪快ボレーを叩き込んだ。「難しい体勢だったが、強引に足を振ろうかと思っていい感じにミートした。それが入ってくれてよかった」と振り返った。

 一瞬の好機を逃さなかった。前半終了間際、東京Vは4度のCKから相手ゴールを脅かす。4度目のCKでは一度ファーサイドに流れたが、味方が再びゴール前に送り込む。待ち構えた木村はゴールに背中を向けながらボールを収めるも、ゴールと木村の間にはDFマリウス・ホイブラーテンとDFアレクサンダー・ショルツの壁があった。

「相手のDFがみんな大きくて(ゴールが)見えなかった。だけどイメージは自分のなかで感覚としてあった。そこでいい形が出せた」。木村は反転しながら右足でダイレクトボレー。相手DFの間を突き、ゴールに突き刺した。

 関西学院大在学時の2022シーズンから特別指定選手としてJ1リーグでプレー。卒業後の23シーズン途中には京都からツエーゲン金沢にレンタル移籍し、J2リーグに立った。京都ではルヴァン杯で得点したが、J1リーグでは無得点。プロ2年目の新天地で待望のJ1初ゴールとなった。

 得点直後には喜びを爆発させた木村だが、チームは試合終了間際にPKを決められ、1-1のドロー。開幕節・横浜F・マリノス戦と同じ時間帯で再び白星を掴めなかった。木村は後半39分に途中交代。「(J1初ゴールは)うれしかったが、でもゴールを求められてこのチームに呼ばれているので、1点決めてどうとは言ってられない」と喜びは控えめ。「チームを勝たせるゴールをこれからも狙い続けていくしかない。またすぐ2点目を決められるようにやっていきたい」と力を込めた。

 パリオリンピック世代の代表では2度欧州遠征に帯同。試合にはU-23日本代表の大岩剛監督も視察。その前で結果を残した。4月のアジア最終予選まで時間も少ないが、いまはクラブでのプレーに集中している。「ヴェルディで一年やりたいという思いが強い。チームを勝たせるゴールを残せば、いずれ上の舞台につながっていく。コンスタントに結果を残すことを意識しながらプレーしたい」と得点量産を誓った。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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