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鹿島ルーキーDF濃野公人、プロ2戦目で感じた登里・毎熊の凄み「SBがゲームを作るってこういうことなんだなと」

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鹿島アントラーズDF濃野公人

[3.2 J1第2節 鹿島 1-1 C大阪 カシマ]

 関西学院大から今季鹿島アントラーズに加入したDF濃野公人が、J1リーグ開幕節から2試合連続での先発出場を果たした。第2節ではDF登里享平、DF毎熊晟矢とハイレベルな攻撃的SBを揃えるセレッソ大阪と対峙。ドローで首位の座を守った好調のチームの中でも満足せず、真摯にレベルアップに取り組んでいる。

 1-1で引き分けたC大阪戦の試合後、濃野は「ゴール前に侵入していくシーンは開幕戦より増えたと思うけど、決定的な仕事ができたかと言われたらそうではなかった。物足りなさを実感できた試合だった」と振り返った。開幕節の名古屋戦では後半24分で交代し、C大阪戦ではフル出場したものの、大きな手応えはなかったようだ。

 そうした感触を抱くに至った一因には、中央とサイドの両方でボールに関わり、試合を完全に支配した相手SBの存在があった。かつては攻撃的なポジションを担い、プロで勝負するためにSB挑戦を続けてきた濃野にとって登里と毎熊の2人は格好のロールモデル。特に昨季、日本代表にまで上り詰めた毎熊は身近な目標になり得る。

 濃野は彼らとの対峙を通じて「(毎熊は)僕よりも圧倒的にボールを触る回数が多かったし、SBがゲームを作るってこういうことなんだなというのを相手ながらものすごく実感した。対峙した登里選手もそうだし、逆サイドの毎熊選手も、SBがビルドアップに関わる量も、攻撃で侵入していく量も圧倒的に多かった」と違いを指摘。「ああいう選手がやっぱり日本を代表する選手になるんだなというのを実感できた。僕もどんどんああいう方々に追いついて、追い越せる選手にならないといけない。もっともっとボールに関わって、ゲームを作っていけて、決定的な仕事ができるようなSBになりたいと思った」と意気込んだ。

 そうした能力を発揮するためにはまず、チームメートから「ゲームを作る選手」としての信頼を得ることが大事になりそうだ。そのためには「サッカーではやっぱり結果を出すことが一番信頼につながるのかなと思う」と濃野。「自分がしっかりと結果にこだわって、結果を出すことで仲間の信頼を得られるし、自分が欲しい時にボールが出てきたり、こいつに預けたいって形になるのがサッカー。まずは結果で示していきたいし、そこに注力して頑張っていきたい」と刺激を受けていた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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