beacon

ドラゴンボールに「感謝している」W杯で元気玉、超サイヤ人にもなった長友佑都「エネルギッシュな自分をまた見せられるように」

このエントリーをはてなブックマークに追加

DF長友佑都

[3.9 J1第3節 FC東京 1-2 神戸 味スタ]

 後半立ち上がりの50分に今季初の先制点を挙げたF東京だったが、反転攻勢に出た神戸の圧力にあらがい切れず、逆転負け。右SBで3試合連続先発のDF長友佑都は「ちょっとしたところで試合が決まってしまうと感じた。難しい試合になった」と唇を噛みしめた。

 前半立ち上がりに神戸に与えたPKはキッカーの大迫勇也が足元を滑らせて失敗し、難を逃れたが、後半に与えたFKの場面やそれを大迫に決められたシーンも含め、紙一重の攻防で前に出られたことが敗戦につながった。

「彼のクオリティーの高さを思い知らされた」とうなった長友だが、「運で片付けるのは違うと思う。自分たちの準備と練習から細部を突き詰めていかないと勝利をたぐり寄せられないとあらためて感じる」と考え込むように言った。

 とはいえ、最後まで諦めない姿勢はピッチ全体にみなぎっていた。長友も「内容が酷いわけではない。10人になっても攻める姿勢、前向きな姿勢は前進する姿勢は続けないと。まだ3試合、細部を突き詰めて勝利をたぐりよせられるチームになっていきたい」と良い意味で厳しい表情をチームに向ける。

 神戸戦の前日、「ドラゴンボール」の作者である漫画家の鳥山明氏が急逝した。長友は22年カタールW杯では自身4度目の大舞台を前に、髪を金髪に染め、インスタグラムで「かめはめ波」ポーズを公開。長友がムードメーカーとなった日本はグループリーグでドイツとスペインを撃破し、世界をあっと言わせた。

「僕もドラゴンボールに勇気や希望を与えてもらった。感謝している。僕がカタールW杯でサイヤ人になったのはドラゴンボール(にちなんで)。W杯であの元気玉を集めたようなエネルギッシュな自分をまた見せられるように自分に厳しくやっていきたい」と前を向いた。

(取材・文 矢内由美子)

元気を集めるDF長友佑都


★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2024シーズンJリーグ特集
矢内由美子
Text by 矢内由美子

TOP