beacon

FC東京は今季初先制点も…キャプテン松木玖生は逆転負けに前を向く「ここから勢いに乗れるように」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF松木玖生

[3.9 J1第3節 FC東京 1-2 神戸 味スタ]

 20歳の新キャプテンは気丈に前を向いた。FC東京は2試合連続ドローから今節で初黒星。開幕3試合で勝利がない状況も、キャプテンMF松木玖生は「もう切り替えるしかない」と力を込めた。

 FC東京は敵地での開幕節・セレッソ大阪戦で2-2のドロー。前節・サンフレッチェ広島戦も1-1と引き分けた。2試合ともに先制されながらも粘りを見せて勝ち点奪取に成功。今節こそは初白星を手にするべく、ホーム戦に臨んだ。

 開始早々のPK献上は、相手エースFW大迫勇也の失敗に救われた。だが、その後もなかなか神戸の攻撃を阻むことはできない。それでも後半5分、MF小泉慶のゴールで今季初の先制点奪取。「ひさびさに先制点を取れて、そこからチームが流れに乗れると思った」(松木)。しかし、後半12分に追いつかれると、25分にはDFエンリケ・トレヴィザンが一発レッド。そこで与えたFKを大迫に決められ、1-2と逆転負けを喫した。

 今季初の先制点を取れたからこそ、悔しさが募る。「自分たちが得点した後だったから、止めないといけなかった」。退場者が出て劣勢に陥ってしまったが、松木は「後半に点が入って、さらに押し込めるか押し込めないかというのがすごく大事。そこの積み上げが足りなかった」と思いを語る。

 20歳のパリ五輪世代MFは、今季からDF森重真人、小泉とともにキャプテンを務める。チームをけん引できなかった重みを背負いながら、キャプテンマークを巻く者として気持ちを切り替える。「日ごろの練習から全員が高い意識を持ってやらないと、こういう試合で最後に出る。自分もうまく声をかけながら、3試合は終わってしまったが、ここから勢いに乗れるようにしていきたい」。敵地での次節・アビスパ福岡戦に照準を合わせていた。

(取材・文 石川祐介)

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2024シーズンJリーグ特集
石川祐介
Text by 石川祐介

TOP