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「迷惑かけたので」強メンタル大迫勇也はPK大失敗から即FK決勝弾「責任を持って次も蹴りたい」次回PKに意欲

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FW大迫勇也

[3.9 J1第3節 FC東京 1-2 神戸 味スタ]

 PK失敗を帳消しにする逆転ゴールとなった。ヴィッセル神戸FC東京に先制されながらも、2-1と逆転勝利。FW大迫勇也は前半にPKを失敗しながらも、1-1で迎えた後半29分にFKを直接決めて勝利を掴んだ。試合後のフラッシュインタビューでは「前半のミスを取り返そうと本当に集中して蹴れた」と笑顔を見せた。

 前節・柏レイソル戦で今季初黒星を喫し、さらに負傷者も出して挑んだ今節。連敗をしないためにも先制点がほしい展開で、神戸は前半5分にPKを奪取した。だが、大迫はキック時に足を滑らせる。「(ピッチが)硬くて滑りやすかった」。ボールはそのまま大きく外れ、絶好機を逸してしまった。

 失敗の余韻は残さず、すぐさま試合に集中した。「仕方ないので。あってはならないミスだが、切り替えてやるしかない。それがチームのため」。後半5分に先制されるが、同12分にMF宮代大聖のゴールで同点に追いつく。25分にFKを得ると、PA手前のポイントに立ったのは大迫だった。

 渾身の右足シュートは相手GKの手に触れながら、クロスバーに当たってゴールラインを割る。昨季のMVP&得点王にとって、待望の今季初ゴール。「練習してそこから入るようになった」と昨季から精度を上げたFKで逆転に成功。2-1でチームを勝利に導いた。

 勝利の立役者ではあるが、自身はPK失敗を隠さない。「迷惑かけたので。(助走は)いつも通りだったが、でも滑った。本当に反省しなくてはいけない」。そして、PK失敗はまったく引きずらない。「そこは言い訳できないので、責任を持って次も蹴りたい」と次のPKに意欲をのぞかせた。

(取材・文 石川祐介)

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Text by 石川祐介

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