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東京Vは後半AT弾で劇的ドロー、U-23代表MF山田楓喜のFK先制弾から新潟に一時逆転許すも…終盤に翁長が価値ある同点弾

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東京Vは劇的ドロー

[3.16 J1第4節 東京V 2-2 新潟 味スタ]

 J1リーグは16日に第4節を行った。東京ヴェルディアルビレックス新潟の対戦は、2-2でドロー。東京Vは前半8分にU-23日本代表MF山田楓喜がFKを決めるが、新潟は同24分にFW谷口海斗が同点ゴール。さらに後半22分に途中出場したFW長倉幹樹が投入2分後に逆転ゴールを決めた。しかし、東京Vは後半アディショナルタイムにDF翁長聖のゴールで同点に追いついた。

 J1昇格後初白星がほしい東京Vは、前節退場のDF稲見哲行に代わりDF山越康平を起用。4-4-2の布陣でGKはマテウス、4バックは左からDF深澤大輝、DF谷口栄斗、DF林尚輝、山越。2ボランチはMF見木友哉とMF森田晃樹。左サイドハーフはMF齋藤功佑、右サイドハーフはU-23日本代表の山田楓。2トップはU-23日本代表FW染野唯月とFW木村勇大が並んだ。

 前節は名古屋グランパスから勝ち点3を奪い、今季2勝目を手にした新潟。先発は1人変更し、谷口海がスタメン入り。4-2-3-1の布陣を敷き、GKは小島亨介で、4バックは左からDF堀米悠斗、DFトーマス・デン、DF舞行龍ジェームズ、DF藤原奏哉。2ボランチはMF秋山裕紀とMF宮本英治。2列目は左からU-23日本代表MF小見洋太、MF高木善朗、MF松田詠太郎。1トップに谷口海が入った。[両スタメン&布陣]

 試合開始早々に先制点を挙げたのは東京V。前半8分、PA手前でFKを得ると、山田楓が左足を振り抜く。GK小島に触れられながらもゴールネットを揺らし、開幕節に続いてFKで今季2点目を沈めた。

 勢いに乗る東京Vは、その後もチャンスを作る。前半22分には木村と染野が好連係から敵陣へ。染野がPA内に入り込むが、シュートをGK小島に止められた。同25分には見木がPA左から左足シュートを放つも、またしてもGK小島のセーブに遭った。

 追加点を許さない新潟は、前半32分に同点に追いつく。左CKから高木が右足キックを放つと、ファーサイドの谷口海がハイジャンプからヘディングシュート。地面に叩きつけながらゴールラインを割り、1-1と試合を振り出しに戻した。

 終盤には新潟も敵陣内でチャンスを作り続ける。だが、前半は1-1のまま折り返した。ハーフタイムには東京Vが交代カードを2枚切る。山越と齋藤が下がり、DF宮原和也と翁長が投入された。

 後半最初に決定機を迎えたのは新潟。GKマテウスのビルドアップをカットした小見がそのまま敵陣へ。PA左でカットインから右足シュートを放つが、惜しくもゴール枠外に外れていった。

 拮抗状態は続くと、新潟は後半22分に3枚替え。松田、谷口海、高木が下がる。MF長谷川 元希、FW太田修介、長倉が出場した。1トップに長倉、2列目は左から太田、長谷川、小見と並んだ。

 すると、新潟は交代策が的中する。後半24分、小見が右サイドで谷口栄にプレスをかけ、パスミスを誘発。ボールを奪った長倉がPA右から右足シュートを決め切り、今季初ゴールで2-1と逆転に成功した。

 さらに、新潟は後半28分に再びチャンス。長谷川がドリブルを仕掛け、敵陣PA付近でファウルをもらう。わずかにPA手前でFKを得た。長谷川のシュートはGKマテウスにセーブされた。

 流れを変えたい東京Vは前線の選手を変える。木村を下げ、大卒ルーキーFW食野壮磨が初出場。33分には山田楓に代えてFW山見大登が入る。37分には深澤が下がり、FW山田剛綺が出場した。

 新潟は後半38分に藤原を下げ、DF新井直人をピッチに送る。残り時間を守り切ろうと試みるが、後半アディショナルタイムに試合が動く。

 後半アディショナルタイム1分過ぎ、東京Vは右サイドから宮原がクロスを上げる。ファーサイドにこぼれたところを翁長が決め切った。試合はそのまま終了し、2-2でドロー。勝ち点1を分け合った。

(取材・文 石川祐介)

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Text by 石川祐介

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