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湘南20歳FW鈴木章斗が怒涛2発! 好反応弾&豪快ミドル炸裂、パリ五輪を意識も「まず一試合一試合を次につなげられるか」

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FW鈴木章斗

[3.17 J1第4節 湘南 4-4 浦和 レモンS]

 開幕4試合目で2得点を挙げ、今季3点目をマークした。湘南ベルマーレFW鈴木章斗はチーム2点目と3点目を記録。「FWの仕事は点を取ること。どれだけ貪欲にゴールを狙い続けるかが大事。ずっとゴールを狙っている」と胸を張った。

 ゴールラッシュの主役の一人となった。1-1で迎えた前半32分、MF田中聡がPA内に入り込んで放ったシュートに、鈴木が好反応。「まずシュートを打つことはわかっていたので、そのこぼれを狙おうと」。鋭い弾道に左足を当て、ゴールに流し込んだ。

 2-1とリードで前半を折り返し、後半開始から1分も経たないところで鈴木が躍動。相手守備陣のパスをカットすると、「少しパスを探したが、逆に出すところがなかったと判断した」とゴールを見据える。右足シュートを放つと、低い弾道がゴール右隅へ。GK西川周作のセーブをはじき、ゴールに突き刺した。

 プロ2年目の昨季は公式戦10得点を記録。そのなかでリーグ戦は3得点だったが、今季は4試合でリーグ戦3得点と記録を並べた。「自分のなかではいいペースで点を取れている。いい感じでいけている」と胸を張るも、「だけどなかなか勝ちにつながっていない。そこにつなげたい」とドローに終わった悔しさものぞかせた。

 2003年7月生まれの鈴木はパリオリンピック世代でもある。チームメイトの田中がU-23日本代表入りを果たし、「聡くんのプレーを見ていると、自分のなかではまだまだ足りない部分はある」と代表への思いを語る。「ゴール、FWの怖さ、運動量もまだまだ上げていかないと、上にはいけないと聡くんを見て思う」。2得点の活躍にも慢心せずにさらなる成長を望んでいた。

 U-23日本代表は3月に国際親善試合2試合を行い、4月にはパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU23アジアカップが控える。大岩剛監督体制でいまだ未招集の鈴木がメンバー入りする可能性は現状高くはないが、活躍を続ければ見逃されることはない。

「(パリ五輪を)軽くは意識しているが、まず一試合一試合をどれだけ次につなげられるか。本当に目の前の試合だけを考えている」。そう語る鈴木は自らの立場を噛み締める。パリ五輪の舞台を視野に入れながらも、いまは湘南でのプレーに集中しているようだ。

(取材・文 石川祐介)



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石川祐介
Text by 石川祐介

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