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町田を止めた広島スキッベ監督、クラブ無敗記録も古巣の快進撃に笑み「レバークーゼンは38試合」

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サンフレッチェ広島ミヒャエル・スキッベ監督

[4.3 J1第6節 町田 1-2 広島 Gスタ]

 J1昇格初年度で開幕5戦4勝1分と快進撃を続けていた首位のFC町田ゼルビアを止めたのは、同じく無敗のサンフレッチェ広島だった。ミヒャエル・スキッベ監督は「チームのパフォーマンスに非常に満足している。約80分間、敵陣でサッカーをすることができた」と振り返った。

 指揮官の言葉どおり、後半途中まではほぼ一方的な展開だった。町田が迫力のあるプレッシングを仕掛けてくる中でも、最終ラインから勇敢に攻撃を組み立て、MF松本泰志とMF川村拓夢のダブルボランチとシャドーのMF満田誠がゲームメーク。再度も有効に使いながら次々に局面を打開し、球際でも上回りながらボールを握り続けた。

 そして前半31分、満田が中盤でのセカンドボールをつなぎ、左サイドに送ると、MF東俊希の折り返しを受けてスルーパスを配球。これをFW大橋祐紀が決め切り、先制に成功した。後半は相手が布陣を変えてきたが、大きな動揺はなし。むしろ同7分、抜け目なくこぼれ球を拾ったDF佐々木翔がエリア内に侵入してPKを奪い、満田が決めて2-0とした。

 終盤は相手のパワープレー攻勢で「相手も前線に高さのある選手を揃え、ミッチェル・デュークが入ってきてからはスローインで苦しめられた」(スキッベ監督)という苦しい展開となり、同37分にはロングスローからのオウンゴールで1点を返されたが、そのままタイムアップ。指揮官は「今日の勝利によって町田との勝ち点差を縮められて嬉しく思う」と満足そうに語った。

 またこの勝利により、昨年9月からの連続無敗記録が12試合に伸び、クラブ史上最長となった。ところが試合後、報道陣から連続無敗記録について問われた指揮官は「誰も知らなかった。嬉しい」と破顔。「上には上がいる。バイヤー・レバークーゼンは(公式戦)38試合。もうちょっとかかりますね」とかつて2005〜08年に率いた経験を持ち、今季躍進の続く古巣クラブを引き合いに出し、さらなる飛躍を誓っていた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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