鹿島が伊野波の移籍初ゴールで5試合ぶり勝利
[8.15 J1第21節 鹿島1-0大分 カシマ]
J1第21節は15日、6試合を行い、カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズと大分トリニータが対戦。鹿島は前半32分にDF伊野波雅彦がFKからヘディングシュートを決めて先制。伊野波にとって鹿島移籍後初ゴールをチーム一丸で守りきり、1-0で公式戦5試合ぶりの勝利をつかんだ。
鹿島はいつも通りの4-4-2システムだったが、左サイドバックにはDF新井場徹が先発復帰。左太腿痛のMF本山雅志はメンバーを外れ、代わりにMFダニーロが入った。
対する大分は予想された4-5-1ではなく3-6-1を採用。3バックは右から深谷友基、森重真人、上本大海が入り、鹿島の強力2トップを封じにかかった。攻撃陣は高松大樹が1トップを務め、その下にリーグ戦初先発のMF東慶悟とMF金崎夢生が入った。
前半の序盤は大分が徹底したプレスをかけて鹿島の攻撃を防ぎ、一進一退の攻防が続いた。両チームあわせて最初のシュートは前半15分。鹿島MF野沢拓也がゴール正面から右足でミドルシュート。右上に外れたが、これを機会に少ずつ鹿島に流れが傾く。同17分には鹿島MFダニーロがペナルティーエリア手前から左足でシュート。大分GK西川周作の正面でセーブされた。
対する大分も、ポポビッチ新監督が師事する元日本代表監督のオシム氏が志向したような、ボールも人も動くサッカーを展開。DFからボールを細かくつなぎ、中盤を支配する時間帯もあった。前半21分には右サイドを崩しMF小手川宏基がグラウンダークロス。左サイドから走り込んできたMF鈴木慎吾にはわずかに届かなかったが、形は見せた。
待望の先制点を奪ったのは鹿島だった。前半32分、ペナルティーエリア右外からのMF野沢の速いFKを、DF伊野波雅彦が今季初ゴールとなるヘディングシュート決めた。このゴールをきっかけに鹿島がさらに勢いをつかんだ。大分はシュートが0本のままで前半を1-0で折り返した。
大分は後半開始からMF小手川に代え、MFフェルナンジーニョを投入。前半同様、中盤で細かくつないでキープする時間帯もあった。同13分には大分FW高松がワンツーでDFラインを破って抜け出したが、GK曽ケ端準が先に触ってセーブ。高松は曽ケ端にぶつかり、警告を受けた。
鹿島も前線からプレスをかけ、伝統の老獪な守備網をしいた。奪っては速い攻撃をしかけ、後半18分には左サイドを突破したDF内田篤人がグラウンダークロス。DFのクリアをFWマルキーニョスが拾ってシュートを放った。惜しくも外れたが、鹿島が試合運びのうまさを見せる。
後半22分、疲れが見え始めたFW興梠慎三に代えてFW大迫勇也を投入。対する大分は同23分、DF深谷に代えてMF家長昭博を投入。さらに同37分、MF鈴木に代えてFW前田俊介を投入し攻撃に手数をかけた。
後半の終盤は、大分が細かくボールをつないでバイタルエリアにボールを持ち込もうとするが、崩せない。鹿島はしっかりと守ってから隙をついて攻撃。大人の試合運びを見せた。同40分には鹿島はMF野沢に代えてMF中田浩二を投入。守りに入った。
ロスタイムは4分あったが、大分の必死の攻撃は実らず、1-0で鹿島が勝利した。大分に上昇の兆しは見えたものの、鹿島が王者らしい“横綱相撲”で勝ちきった。
(文 近藤安弘)
J1第21節は15日、6試合を行い、カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズと大分トリニータが対戦。鹿島は前半32分にDF伊野波雅彦がFKからヘディングシュートを決めて先制。伊野波にとって鹿島移籍後初ゴールをチーム一丸で守りきり、1-0で公式戦5試合ぶりの勝利をつかんだ。
鹿島はいつも通りの4-4-2システムだったが、左サイドバックにはDF新井場徹が先発復帰。左太腿痛のMF本山雅志はメンバーを外れ、代わりにMFダニーロが入った。
対する大分は予想された4-5-1ではなく3-6-1を採用。3バックは右から深谷友基、森重真人、上本大海が入り、鹿島の強力2トップを封じにかかった。攻撃陣は高松大樹が1トップを務め、その下にリーグ戦初先発のMF東慶悟とMF金崎夢生が入った。
前半の序盤は大分が徹底したプレスをかけて鹿島の攻撃を防ぎ、一進一退の攻防が続いた。両チームあわせて最初のシュートは前半15分。鹿島MF野沢拓也がゴール正面から右足でミドルシュート。右上に外れたが、これを機会に少ずつ鹿島に流れが傾く。同17分には鹿島MFダニーロがペナルティーエリア手前から左足でシュート。大分GK西川周作の正面でセーブされた。
対する大分も、ポポビッチ新監督が師事する元日本代表監督のオシム氏が志向したような、ボールも人も動くサッカーを展開。DFからボールを細かくつなぎ、中盤を支配する時間帯もあった。前半21分には右サイドを崩しMF小手川宏基がグラウンダークロス。左サイドから走り込んできたMF鈴木慎吾にはわずかに届かなかったが、形は見せた。
待望の先制点を奪ったのは鹿島だった。前半32分、ペナルティーエリア右外からのMF野沢の速いFKを、DF伊野波雅彦が今季初ゴールとなるヘディングシュート決めた。このゴールをきっかけに鹿島がさらに勢いをつかんだ。大分はシュートが0本のままで前半を1-0で折り返した。
大分は後半開始からMF小手川に代え、MFフェルナンジーニョを投入。前半同様、中盤で細かくつないでキープする時間帯もあった。同13分には大分FW高松がワンツーでDFラインを破って抜け出したが、GK曽ケ端準が先に触ってセーブ。高松は曽ケ端にぶつかり、警告を受けた。
鹿島も前線からプレスをかけ、伝統の老獪な守備網をしいた。奪っては速い攻撃をしかけ、後半18分には左サイドを突破したDF内田篤人がグラウンダークロス。DFのクリアをFWマルキーニョスが拾ってシュートを放った。惜しくも外れたが、鹿島が試合運びのうまさを見せる。
後半22分、疲れが見え始めたFW興梠慎三に代えてFW大迫勇也を投入。対する大分は同23分、DF深谷に代えてMF家長昭博を投入。さらに同37分、MF鈴木に代えてFW前田俊介を投入し攻撃に手数をかけた。
後半の終盤は、大分が細かくボールをつないでバイタルエリアにボールを持ち込もうとするが、崩せない。鹿島はしっかりと守ってから隙をついて攻撃。大人の試合運びを見せた。同40分には鹿島はMF野沢に代えてMF中田浩二を投入。守りに入った。
ロスタイムは4分あったが、大分の必死の攻撃は実らず、1-0で鹿島が勝利した。大分に上昇の兆しは見えたものの、鹿島が王者らしい“横綱相撲”で勝ちきった。
(文 近藤安弘)