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熊本が巻獲得へ“巻基金”を募集へ

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 J2ロアッソ熊本がすでに名乗りを上げている、熊本出身でジェフユナイテッド千葉FW巻誠一郎の獲得のため、募金を呼びかけて「巻基金」(仮称)を創設すると、25日付の西日本スポーツが報じている。

 熊本の池谷友良ゼネラルマネジャーが「県民主体の募金をやりたい。『巻、帰って来いよ』という流れを生み出せれば」と、熊本県民(約180万人)主体の運動に発展させることで、巻の情に訴えたいという。

 巻は熊本生まれで、地元の大津高出身。ドイツW杯にも出場し、地元の英雄だ。千葉が来季からJ2に降格することもあり、熊本側は12月5日の最終戦を待って、正式オファーを出す見通し。

 ただ巻の今季の年俸は推定5000万円とされる。そのうえ千葉との契約も残しており、違約金も必要のため、年間運営費が約6億円の熊本の資金力ではかなり難しい状況。そこで募金を考えたわけだ。

 熊本では今年、地元の熊本城の復元費用を募るため一口一万円の「一口城主」制度という募金を集めたところ、3億4600万円が寄せられた。池谷GMはこれにヒントを得たという。

 「1年かけて多くの人が『戻ってきてほしい』という声をぶつければ通じるはず」と、来季はダメでも再来年以降の獲得も見据えているという。「巻基金」の成果は果たして?

(文 近藤安弘)

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