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移籍後初先発の白谷が決勝点、岡山が約2ヵ月ぶりの白星

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[10.3 J2第29節 岡山2-1鳥栖 カンスタ]

 17位ファジアーノ岡山サガン鳥栖に2-1で競り勝ち、7月30日の札幌戦(1-0)以来、8試合ぶりの勝ち点3を手にした。鳥栖は数的不利も響き、連勝ならず。痛恨の敗戦で、昇格争いから大きく後退した。

 岡山は前半9分、細かいパス交換で相手守備陣を崩すと、最後はFW白谷建人からのラストパスを受けたFW三木良太が右足でシュート。相手DFに変わって浮いたボールはGKの頭上を越え、ゴールマウスに吸い込まれた。

 鳥栖も前半35分にこぼれ球をMF下地奨が左足で蹴り込み、プロ初ゴールとなる同点弾。1-1のまま試合は進んだが、後半30分にMF藤田直之が一発退場となり、数的優位に立った岡山に流れが傾いた。

 そして後半39分、右サイドを突破したFW西野晃平の横パスを受けたMF小林優希が粘ってゴール前に折り返すと、白谷が落ち着いてゴールに流し込み、劇的な決勝点を奪った。

 5月にC大阪から完全移籍で加入した白谷はこの日が移籍後初先発。試合後のインタビューでは「監督が初めて先発で使ってくれて、期待に応えたかった」と話し、ゴールシーンについては「自分のところにボールが来るまで時間がすごく長く感じた」と苦笑い。「頭が真っ白で、『勝った』と思って走って行った」とベンチに向かってダッシュし、歓喜の輪に包まれた。

 約2ヵ月ぶりとなる勝利に三木は「最近調子は良くなかったけど、これをきっかけに僕もチームも調子に乗っていければ。残り9試合、少しでも順位を上げられるように頑張りたい」と話していた。

(文 西山紘平)

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