beacon

仙台は横浜FMと1-1ドローも開幕戦からの無敗を守る

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.28 J1第13節 仙台1-1横浜FM ユアスタ]

 J1とJ2を合わせた38クラブの中で唯一負けのない2位ベガルタ仙台はホームで3位・横浜FMと1-1で引き分けた。先制するも勝ちきることはできなかったが、これで開幕から4勝4分と8戦負けなしとなり、2位の座を守った。

 開幕から負けのない仙台と、開幕から連続得点中の横浜FMの一戦は互いに慎重な立ち上がりとなった。そんな中、先制点を奪ったのは仙台だった。前半20分、DF朴柱成の左クロスを逆サイド深い位置のDF菅井直樹がダイレクトで折り返す。これにFW赤嶺真吾が頭で合わせて先制点を決めた。その後も菅井のオーバーラップからチャンスを演出。守っては、ダブルボランチのMF富田晋伍とMF角田誠が豊富な運動量でバイタルエリアを消して、相手のチャンスの芽を摘んだ。

 後半に入っても日本代表FW関口訓充らがチャンスをつくった。後半12分にはMF梁勇基のロングフィードに抜け出した関口がGKをかわして、右サイドからPA内まで進入したが、DF波戸康広に阻まれてシュートまで持ち込めなかった。すると同14分、左サイドを崩されて最後はMF中村俊輔にクロスを許すとMF谷口博之に同点弾を決められた。奮闘をみせていた守備陣だったが、DFチョ・ビョングクとDF鎌田次郎の両CBの間に飛び込まれてしまった。

 1-1の振り出しに戻り、後半29分にはFW太田吉彰に代わってFW中島裕希を投入。同38分には梁、関口とつなぎ、最後はPA内左から中島がシュートを放ったがGKの好セーブに阻まれた。同40分過ぎからもサイドから崩しにかかり、チャンスをつくるもシュートまで持ち込むことはできず。そのまま1-1で試合は終了した。

 試合後のテレビインタビューで手倉森誠監督は「0で抑えたかった」と悔しい表情。それでも「攻め込まれた中で最初のビックチャンスで点が取れたことは良かった」と先制シーンを評価した。次節は11日に行われるが、その前の5日にはナビスコ杯の1回戦が行われ、柏と対戦する。現在、リーグ戦で首位に立つ柏と2位・仙台の事実上の首位決戦となる。「6月は勝ちが先行するようにやっていきたい」と指揮官。そのためにもまずは、カップ戦で首位チームを叩き、弾みをつけたい。

(文 片岡涼)

TOP