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国立大、JFL出身の早坂8戦5発、鳥栖がJ2暫定首位浮上

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[5.28 J2第14節 水戸0-5鳥栖 Ksスタ]

 鳥栖が暫定首位へ浮上した。28日のJ2第14節2日目に水戸ホーリーホックと対戦したサガン鳥栖はMF早坂良太とFW豊田陽平がそれぞれ2ゴールを挙げるなど5-0で快勝。この日試合のなかった首位・千葉に加え、徳島、栃木と勝ち点16で並んだ鳥栖は、得失点差で3チームを上回り暫定首位に立った。

 6試合ぶりの勝利を目指す水戸と対戦した鳥栖は前半26分、右サイドのDF田中輝和から送られたパスを足元で受けた早坂が、絶妙なコントロールでDFを外して右足で先制ゴールを叩き込む。さらに早坂は後半10分、ゴール左ポストを叩いたFW池田圭のシュートの跳ね返りを押し込み2点目。国立の静岡大からJFLのHonda FCを経て昨年プロ入りした“苦労人”の25歳が、8戦5発となるゴールでチームを勢いづけた。

 水戸のSB保崎淳にポスト直撃のミドルシュートを放たれ、FW岡本達也の右足シュートにゴールを襲われる場面もあった。だが早坂と金民友の両MFを中心にサイドからチャンスをつくり続ける鳥栖はさらに15分、MF岡本知剛の右クロスを豊田が頭で押し込み、3-0とリードを広げる。30分には右サイドをえぐった岡本の折り返しを豊田がシュート。これはヒットしなかったが、左前方にいた交代出場の新人FW野田隆之介がJ初ゴールとなる反転シュートを決めて勝敗の行方を決定付けた。

 鳥栖は後半ロスタイムにも、集中力を欠いた水戸ディフェンス陣の背後を取った豊田が5点目のシュートを決めて5-0。アウェーでの5発勝利でその強さを印象付けた。暫定首位に立った鳥栖の尹晶煥監督は試合後のインタビューで「ウチがやるべきことを毎試合表現できれば。それだけです」と語り、好調の早坂は「(試合に臨む)準備ができている。今後も勝利していきたい」。混戦のJ2で主役に躍り出るため、鳥栖は今後も自分たちのサッカーを徹底する。

(文 吉田太郎)

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