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堀之内や大久保らベテラン選手がJ1に導く、永井「カズさんの存在が大きかった」

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 新加入のベテラン勢がJ1昇格へチームを導く。横浜FCにFW永井雄一郎(←清水)、DF堀之内聖(←浦和)、FW田原豊(←湘南)、FW大久保哲哉(←山形)ら豊富な経験を誇る選手が加入した。この日に行われた会見で、永井は「経験だけは豊富なので」と笑って話したが、奥大介強化部長が「J1経験者を中心に、昇格経験者たちが集まってくれた」と話したが、彼らにはその経験をチームに還元することが求められる。

 永井は浦和時代に2000年シーズンの1年間、J2でプレーした経験がある。「自分にとっては2回目のJ2。J2の大変さや厳しさは知っているし、この1年間は大変になると思う」と表情を引き締めた。またプロ生活の全9年間をJ1で戦ってきた堀之内は「チームの勝利のため全力でプレーしたい」と意気込んだ。堀之内の移籍が決まった際には、浦和時代のチームメイトである永井へ電話があったという。「ホリから電話をもらって、ずっとやっていた選手とまた一緒になれて、うれしかったし、ホッとした」と永井は笑顔をみせた。かつてのチームメイトが今度はJ1昇格をめざし、同じユニフォームに袖を通すことになった。

 また、大久保と田原は各々在籍クラブでJ1昇格を果たしてきた経験がある。04年以来の横浜FC"復帰"となった大久保は「J1昇格を福岡で経験したので、このチームで今年J1昇格できるように頑張りたい」とコメント。田原は「持ち味であるポストプレーを活かして、チームプレーに徹したい」と力を込めた。今季のJ2は全22チームでの戦いとなる。長丁場での連戦を戦い抜いてきた経験を横浜FCで生かすつもりだ。 

 彼らが横浜FCへの加入を決断した背景には、FW三浦知良の存在があった。「カズさんの存在は大きかった」と永井は明かす。「ホリ(堀之内)や僕らにとって、カズさんは大スター。同じユニフォームを着て、ピッチに立てるのは自分の中でモチベーションになる。あの年齢まで現役でやっているし、自分も来月33歳になる。1日でも長くサッカーをやっていきたい気持ちがあるので、近くで学んでいきたい」。"キング"のサッカーに対する姿勢を側で感じながら、ベテラン選手としての取り組み方を学んでいく。

 数々の経験を重ねてきたベテラン選手が、自らの選手としての在り方を探り、そして学びながら、チームをJ1昇格へ引っ張っていく。永井は「(練習を)こなしていく中で、自分の立場は出来上がっていく。そのヒントはあって、見落とさないようにやっていきたい」と力強く意気込んだ。

(取材・文 片岡涼)
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