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[PSM]ロボを加えた熾烈なFW争い、柏・工藤が先発定着へアピール弾

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[2.26 ちばぎんカップ 千葉0-1柏 フクアリ]

 激戦のFW争いでまずはアピールに成功した。昨季のJ1王者柏レイソルは今季初の対外試合となった第18回ちばぎんカップで千葉に1-0勝利。後半から出場したFW工藤壮人が相手のミスを逃さず、決勝点を決めた。

 後半9分、MFレアンドロ・ドミンゲスが高い位置でDF武田英二郎にプレッシャーをかけると、武田が苦し紛れのバックパス。ゴール前に詰めていた工藤が落ち着いて左足で流し込み、ゴールネットを揺らした。

「Jリーグ初ゴールを決めた福岡戦も相手のミスを奪ってのゴールだった。バックパスとかに対しては常に研ぎ澄ませているし、狙っていたのかと聞かれれば、狙っていました」

 この日、先発2トップを組んだのはFW北嶋秀朗とFW田中順也。後半開始から工藤と、栃木から今季加入したFWリカルド・ロボがピッチに送り込まれた。ネルシーニョ監督は「工藤とロボという違う色を入れることで、裏を突くスピードもあるぞと試合の中で相手DFに感じさせられた。裏を突くことでバリエーション、スペースが生まれ、いくつか効果的な攻撃ができた」と指摘する。千葉の最終ラインの前でパスは回せても、背後を狙う動きが足りずに停滞していた攻撃が、工藤とロボが入ったことで活性化された。

 日本代表に招集されていた田中を除けば、練習では北嶋、工藤、ロボとさまざまな組み合わせがテストされている。ネルシーニョ監督はベストチョイスを決めていない。シーズンが開幕しても、その競争は続きそうだ。

 北嶋は「去年も(ポジション争いは)厳しかったので。結果、内容でいくらでもひっくり返せるし、そこは自分次第」と力説。工藤も「今年は結果を重要視したいと思っている。僕の1点で勝ったことには満足している。練習からいろんな組み合わせをやっているし、どの選手とでも合わせてやっていければ」と話していた。

「去年、Jリーグのタイトルを取ったメンバーを維持して、必要なところに補強した」と話すネルシーニョ監督。ロボという新たな戦力を加え、左股関節筋損傷で離脱中のFW林陵平を含む5人によるFW争いが、さらにチーム力を高めていく。

(取材・文 西山紘平)

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