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[PSM]王者・柏が工藤弾で千葉を撃破、J1連覇へ2012年“初陣”飾る

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[2.26 ちばぎんカップ 千葉0-1柏 フクアリ]

 第18回ちばぎんカップが26日、フクダ電子アリーナで行われ、昨季J2で6位のジェフユナイテッド千葉とJ1王者柏レイソルが対戦した。柏は後半9分、途中出場のFW工藤壮人が先制点。守備陣も90分間無失点でしのぎ、1-0で逃げ切った。3月3日にF東京と対戦する富士ゼロックススーパー杯を1週間後に控え、今季初の対外試合となった一戦を制し、J1連覇に向け、2012年を白星発進した。

 千葉は新戦力4人が先発。4-4-2のシステムで、CBにDF山口智(←G大阪)、左SBにDF武田英二郎(←横浜FM)、ボランチの一角にMF兵働昭弘(←柏)が入り、前線ではFW藤田祥史(←横浜FC)がMF米倉恒貴と2トップを組んだ。
 柏は新加入のFWリカルド・ロボ(←栃木)、MF那須大亮(←磐田)をベンチに置き、昨季J1を制した11人で先発メンバーを構成。24日のアイスランド戦でA代表デビューを果たしたDF近藤直也、FW田中順也のほか、U-23日本代表DF酒井宏樹も先発した。
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 立ち上がりは千葉が果敢に攻撃を仕掛ける。開始1分にMF深井正樹が右足ミドルを狙うと、3分にも藤田が左足でミドルシュート。いずれも枠を捉えられなかったが、前半7分にはGK菅野孝憲に米倉がゴール前までプレッシャーをかけ、菅野のキックが米倉の体に当たってあわやゴールの場面もつくった。

 柏も徐々にボールポゼッションを高めていくが、なかなかチャンスをつくれない。逆に千葉は前半15分にMF佐藤勇人のシュートがポストを弾く好機を演出した。ようやく柏が形をつくったのは前半21分。昨季JリーグMVPのMFレアンドロ・ドミンゲスの突破から右クロスにFW北嶋秀朗が飛び込み、左足で合わせたが、シュートはゴール上に外れた。

 その後も決定機をつくるのは千葉。前半27分、米倉が右サイドを突破し、ゴール前に折り返すと、藤田の背後から走り込んだ深井が右足を振り抜く。決定的な形だったが、シュートはクロスバーを直撃。同35分にも藤田のスルーパスからMF伊藤大介がPA内右に抜け出すと、シュートも打てる状況だったが、ゴール前へのパスを選択し、DFにクリアされた。

 前半を0-0で折り返すと、柏は後半開始から北嶋、田中に代えてロボとFW工藤壮人を投入。すると、ロボがいきなりチャンスをつくる。左サイドを個人技で突破し、こぼれ球をMFジョルジ・ワグネルがシュート。これは枠を捉え切れなかったが、同5分にはロボが自ら左足で狙い、強烈なシュートがGKの正面を突いた。

 千葉は米倉が左足を痛め、今季山形から完全移籍で加入したMF佐藤健太郎と後半8分に交代するアクシデント。佐藤健はボランチに入り、兵働が右サイド、伊藤が左サイドに回り、深井が藤田と2トップを組んだ。

 バタバタする千葉の隙を逃さない。柏は後半9分、レアンドロが右サイド高い位置で武田にプレッシャーをかけると、ボールはゴール前にこぼれ、工藤が右足でフィニッシュ。落ち着いてゴールに流し込み、ついに均衡を破った。

 千葉は後半18分、DF坂本將貴に代えて大卒ルーキーのU-23日本代表DF大岩一貴を右SBに入れる。徐々に流れを引き戻していくが、柏の牙城を崩すことはできない。同32分には伊藤を下げ、福岡から加入したMF田中佑昌を投入。田中は右サイドに入り、兵働が左に回ったが、後半34分の深井のミドルシュートも浮いてしまい、1点が遠かった。

 後半36分には両チームが選手交代。柏はワグネルに代えてMF水野晃樹、千葉は藤田に代わって磐田から加入のFW荒田智之が前線に入った。最後の反撃を仕掛ける千葉は終盤、立て続けにセットプレーのチャンスを迎えるが、兵働のキックはあと一歩で味方に合わず、そのまま試合終了。柏がJ1王者の貫録を見せ、1-0で競り勝った。

(取材・文 西山紘平)

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