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ホーム開幕を迎えた町田。福岡ゴールに迫るも、無得点で敗戦

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[3.11 J2第2節 町田0-1福岡 駒沢]

 今季よりJ2に昇格した町田ゼルビアが、昨季はJ1に所属していたアビスパ福岡を迎え、初めてのホーム戦を行った。前半、多くのチャンスをつくった町田だが、MF鈴木惇のミドルシュートで先制を許すと、後半も福岡の守備を破れず。第1節の愛媛戦に続き連敗を喫した。

 ホームの町田の布陣は、4-4-2。DFラインは右から藤田泰成、田代真一、薗田淳、津田和樹。MFはダブルボランチにコリン・マーシャル、太田康介、右サイドに庄司悦大、左サイドに北井佑季、2トップは勝又慶典、平本一樹が起用された。対する福岡も4-4-2の布陣を採用。DFラインは右から和田拓三、小原章吾、堤俊輔、キム・ミンジェ、MFは岡田隆、鈴木惇がダブルボランチを組み、城後寿が右サイド、成岡翔が左サイドに入り、2トップは坂田大輔、高橋泰が務めた。

 立ち上がりは固さのあった町田だが、前半7分にFW平本一樹がドリブル突破からPA内に侵入し、シュートを放つ。シュートはGK神山竜一に防がれたが、このプレーを皮切りに、町田が一気に攻勢に出る。牽引役となったのは、平本とFW勝又慶典の2トップだ。

 最終ラインの裏へ何度も走り、パスを呼び込む。前半17分には右サイドの勝又からのパスを平本が狙うが、ゴール左に外れる。同19分には左サイドをオーバーラップしたDF津田和樹の折り返しを、MF北井佑季が捉えたが、シュートはGK神山の正面に飛ぶ。町田はその直後にもCKからDF薗田淳がヘディングシュートを放つが、ここでも神山が立ちはだかった。

 攻め手を見いだせず、ベンチの前田浩二監督も天を仰ぐ回数が増えていた福岡だったが、同27分に先制する。右サイドでFW坂田大輔がボールをキープする。相手DFを引き付けた坂田が、MF鈴木惇にボールを落とす。鈴木が思い切りよく左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴールに突き刺さった。

 1点をリードした福岡は、ほとんどリスクを冒さない。前線にロングボールを放り込み、坂田、FW高橋泰、MF成岡翔の3人の個人能力に任せる。それでも前半終了間際にFW高橋泰が距離のあるところから、意表を突くシュートを放ち、惜しい場面をつくった。

 後半は運動量の落ちた町田に対し、福岡がボールを支配する。追いつきたい町田は、後半15分にMF庄司悦大のFKをMF太田康介が頭で捉えるが、シュートはクロスバーに嫌われる。同26分にもCKから薗田がヘディングで狙うが、またもボールはクロスバーを叩く。その3分後には、ドリブルでPA内に侵入したMF小川巧がゴール前の勝又に合わせたが、シュートは枠を大きく上に越えた。同36分にも、町田は勝又のクロスを途中出場のMFドラガン・ディミッチがボレーで合わせるが、GKに阻まれる。

 最後までJリーグ初ゴールを目指し攻め続けた町田だったが、ゴールを挙げられないまま試合終了。数多くのチャンスをつくり出していただけに、悔やまれる敗戦となった。

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