beacon

主力欠く京都が2戦ぶり勝利、町田は平本をCBに下げる“奇策”も…

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.25 J2第5節 京都2-1町田 西京極]

 “手負い”の京都サンガF.C.が2試合ぶりの勝利を挙げた。ホームにFC町田ゼルビアを迎えての一戦。MF中村充孝とFW原一樹がそろって11日の千葉戦(2-0)以来、3試合ぶり今季2点目を決め、2-1で競り勝った。

 前節の鳥取戦(1-2)で退場処分を受けたMFチョン・ウヨンとMF中山博貴が出場停止の京都はDF秋本倫孝も負傷欠場。代わってMF倉貫一毅、MF駒井善成が今季初先発、DF福村貴幸は3試合ぶりの先発となった。

 主力の多数を欠いた影響か、序盤は町田の組織的な守備を攻めあぐね、なかなかチャンスをつくれなかった。前半25分、右サイドをドリブルで仕掛けた中村が縦に突破し、ゴール前に折り返すと、FW宮吉拓実が合わせたが、GK相澤貴志が右足1本でセーブ。直後の26分にはDF黄大城の右FKをファーサイドのMF工藤浩平がゴールラインぎりぎりから頭で折り返したが、ボールはポストに弾かれた。

 町田は前半36分、FW勝又慶典の右クロスをMF鈴木崇文が落とし、FW平本一樹がオーバーヘッドで狙うが、ゴール右へ。得点こそ奪えなかったが、前半は京都にシュート1本しか打たせず、0-0でハーフタイムを迎えた。

 狙いどおりの試合運びで後半に折り返した町田だったが、アクシデントで試合展開は急変する。DF薗田淳が足を痛め、ベンチが交代を準備しているさなかの後半16分、京都はFW久保裕也のシュートのこぼれ球を中村が右足で蹴り込み、先制点。直後に薗田に代えてFW北井佑季を投入したアルディレス監督はFWの平本をCBに下げる“奇策”に出た。

 後半19分、久保に代えて原をピッチに送り込み、攻勢を強める京都。同38分に宮吉が右サイドに長いスルーパスを通すと、駒井の折り返しをゴール前に飛び込んだ原が左足のスライディングシュートで押し込み、2-0と突き放した。

 今季、浦和から期限付き移籍で加入した原。出場した3試合はいずれも途中出場と出場時間は限られているが、「試合に勝つためのゴールを取ることを考えていた」と胸を張る。千葉戦に続いて中村とのアベックゴールを達成し、「アツ(中村)が取ったら俺も取るようにがんばりたい。これが勝利の方程式になれば、どんどん勝っていけると思う」と力強かった。

 2点ビハインドとなり、平本を再び前線に戻した町田は後半44分、MF庄司悦大の左CKに平本が頭で合わせ、1点を返したが、反撃もここまで。J2昇格初年度ながら2連勝で2勝2敗と星を五分に戻していたが、3試合ぶりの黒星を喫した。

TOP