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山形が北九州に競り勝ち、今季2度目の3連勝

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[4. 22 J2第9節 北九州0-0山形 本城]

 前節の岐阜戦(0-4)で連勝が4で止まったギラヴァンツ北九州は、ホームに2連勝中の5位・モンテディオ山形を迎えた。前半、主導権を握ったのは山形。20分に直接FKで先制する。このゴールを守り切った山形が、今シーズンで2度目となる3連勝を、2試合連続の完封勝利で飾った。山形の奥野僚右監督は、「ロスタイムまで選手が集中してくれて戦った。運動量では難しい部分もあったが、気迫で1-0で締めくくってくれてよかった」と選手たちを称賛した。対する北九州は、今季初の連敗を喫してしまった。

 前半12分、最初のチャンスを得たのは山形。右サイドからのクロスにFW山崎雅人が飛び込むが、GKがパンチングでクリアー。CKを得るとDF石川竜也のボールにFW萬代宏樹}が飛び込むが、合わせられなかった。16分にも山形は右サイドのFW中島裕希の突破に、2列目から山崎が飛び込んだが、合わせることはできない。

 同17分には北九州も反撃に出る。PA内で今季初スタメンのFW林祐征が強烈なシュートを放つが、ボールはゴールの上を越えて行った。ピンチを逃れた山形は、20分にPAのわずかに外で直接FKを得ると、これをMF宮阪政樹が直接決めて、先制点を挙げた。25分にも山形は波状攻撃を見せる。決定的なシュートはGK佐藤優也がセーブ。こぼれ球を拾った山形は、さらに右サイドからのクロスに萬代が1トラップからシュートを放つが、右に外れて行った。

 なかなかボールを前に運べない北九州は、最終ラインで丁寧にボールをつなぎ、チャンスをうかがう。しかし、前線の選手にボールが入ると、山形の守備網にボールを絡め取られてしまい、ゴール前までボールが運べない。

 逆に31分には再び山形がチャンスをつくる。縦パスを受けた中島が、PA内で山崎にボールを渡す。しかし、山崎のシュートはGK佐藤が再びセーブし、追加点は挙げられなかった。さらに攻め続ける山形は、32分にも直接FKを獲得する。今度は石川がゴールを狙ったが、シュートはコースを読んでいたGK佐藤にキャッチされた。

 北九州も同34分には林がボールを受けて前を向く。そのまま遠目からゴールを狙ったが、シュートは枠を外れて行く。39分には前線のFW池元友樹にボールが入るが、後方からのフォローがないまま、山形の3選手に囲まれてボールを失ってしまう。それでも北九州は、42分にはFKを獲得すると、ゴール前に入れたクロスを林が合わせたが、惜しくも左に外れて行く。

 直後の43分には山形が、北九州のGKとDFの連係ミスから決定的なチャンスを得たが、シュートは右ポストを叩く。前半終了間際にもCKのチャンスから石川がヘディングシュートを放ったが、ゴールを左に外れて追加点は挙げられないまま、前半を折り返した。開幕以来、前半にゴールのない北九州は、この試合も前半で得点を挙げられなかった。

 後半に入っても、主導権を握るのは山形。9分には中島の突破から山崎、さらに12分にも秋葉のクロスからも山崎がヘディングでシュートを狙ったが、追加点を挙げることはできなかった。

 同点ゴールを目指す北九州も、MF竹内涼がPA内でシュートを放つがブロックされる。そのこぼれ球を再び拾ってループシュートを放ったが、ボールはゴールマウスを越えて行った。同36分にも波状攻撃を見せた北九州は、FW端戸仁がPA外から左足でゴールを狙ったが、シュートはゴール右に外れていき、同点に追いつけなかった。

 結局、最後まで攻めながらも、随所に試合巧者ぶりを見せて無失点に封じた山形が、3連勝を飾った。FKから決勝点を決めた宮阪は「リーグ序盤は直接FKの場面で力んでいいところに蹴れなかったのですが、同じように直接FKを決めた甲府戦(2-1)の頃から、力を抜いて蹴れるように意識しています。今年は点を取れるボランチというのを自分の目標にしていたので、少しずつ(点を取って)達成できていることは成長にもつながっていると思います」と、笑顔を見せた。

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