beacon

松本が3戦連続完封で初の3連勝、町田との“同期対決”制す

このエントリーをはてなブックマークに追加
[4.27 J2第10節 町田0-1松本 町田]

 J2第10節は27日、各地で11試合を行った。町田市立陸上競技場では今季からJ2に昇格したFC町田ゼルビア松本山雅FCが対戦。試合は後半31分、MF船山貴之のPKが決勝点となり、アウェーの松本が1-0で競り勝った。松本はこれでJ昇格後、クラブ史上初の3連勝。一方の町田は2試合ぶりの敗戦で、6試合連続白星なし(1分5敗)となった。

 町田は前節・甲府戦(1-1)に続いて3-5-2のシステムを採用。メンバーはFW勝又慶典に代わってFW北井佑季が2試合ぶりに先発し、FW平本一樹と2トップを組んだ。
 2試合連続完封で2連勝中の松本は3-4-3のシステム。前節・千葉戦(1-0)と同じ先発メンバーで臨んだ。
[スタメン&布陣はコチラ]

 アウェーの松本は立ち上がりからセットプレーのチャンスをつかむなど試合のペースを握る。町田は前半3分、DF太田康介のロングフィードが松本DF飯尾和也のクリアミスを誘い、北井が抜け出す絶好機を得たが、シュートはGK野澤洋輔がセーブ。ミスからのピンチをしのいだ松本がその後は立て続けにチャンスをつくった。

 前半10分、セットプレーの流れからDF多々良敦斗の右クロスを受けたMF小松憲太が反転しながら右足でシュート。同16分にはMF鐡戸裕史が左足ミドルを狙った。しかし、いずれもGKの正面を突き、同27分、MF喜山康平の左クロスに合わせたFW塩沢勝吾のヘディングシュートもゴール左にそれた。

 前半最大の決定機は前半30分。松本はスルーパスに塩沢が左サイドを抜け出し、ゴール前にグラウンダーのクロスを送る。これにFW弦巻健人が飛び込んだが、右足のスライディングシュートはGK修行智仁が至近距離でビッグセーブ。同33分にもMF玉林睦美の右クロスのこぼれ球を小松がPA外から右足ボレーで狙うも枠を捉え切れず、松本が優勢に試合を進めたものの、0-0のまま前半を折り返した。

 町田は後半開始からMF柳崎祥兵に代えてMF鈴木崇文を投入。後半7分にはMF庄司悦大も下げ、MFコリン・マーシャルがピッチに入った。同13分にも負傷したDF薗田淳に代わってMF加藤恒平が入り、あっという間に交代枠3枚を使い切った。

 徐々に流れを引き寄せていく町田だが、なかなかフィニッシュのところでかみ合わない。後半23分には鈴木崇の左CKからGKがファンブルしたこぼれ球を太田が狙ったが、左足のシュートは大きくゴール上に浮いてしまった。

 松本は後半26分、弦巻に代えてMF楠瀬章仁を投入し、最初のカードを切る。すると同30分、スルーパスに抜け出した船山がPA内に切れ込み、GKをかわそうとしたところでGK修行に倒され、PKを獲得。これを船山が自らゴール中央に叩き込み、先制点を奪った。

 終盤は町田が猛攻を見せたが、松本守備陣は最後まで集中力を切らさない。後半41分のCKのピンチはゴールライン上で多々良がヘディングでクリア。町田の反撃をぎりぎりのところで跳ね返し、3戦連続の完封で初の3連勝を飾った。

(取材・文 西山紘平)

TOP