[5.3 J2第12節 草津0-2千葉 正田スタ]

　10位ジェフユナイテッド千葉は敵地で15位ザスパ草津と対戦し、2-0で勝利した。今季初の連勝を飾ると3戦負けなし(2勝1分)と中2日での3連戦を勝ち越している。一方の草津は4戦1得点と攻撃陣が沈黙。4連敗を喫してしまった。

　序盤から試合の主導権を握った千葉が幸先よく先制点を奪った。前半9分、FW藤田祥史の左クロスに走り込んだMF荒田智之が右足で流し込み、千葉が先制に成功。しかし同24分、先制点を挙げた荒田が負傷交代。代わってFW大塚翔平がピッチへ送られた。その後も千葉は攻撃の手を緩めない。右クロスに飛び込んだFW深井正樹のシュートはポスト左へ外れた。

　終了間際にはピンチを迎える。ゴール前混戦からMF小林竜樹に頭で折り返されると、これをクリアしきれない。最後はPA右でフリーのFWリンコンのシュートを打たれるが、ポスト左へ外れていった。千葉リードの1-0で前半を折り返した。

　後半に入っても千葉の勢いは止まらない。後半15分には縦パスから右サイドへ抜け出した藤田が小柳に倒されて、FKを獲得する。遠目の位置からのFKだったがMF兵働昭弘が蹴り込んだボールにDF山口智が飛び込み、ヘディングシュート。頭で叩き込んで2-0と差を広げた。リードを奪った千葉は後半21分には藤田に代えて、FWオーロイを投入。同35分には兵藤に代えて、MF佐藤健太郎をピッチへ送った。そのまま逃げ切った千葉が5戦ぶりの完封勝利を果たしてみせた。

　試合後2点目を決めた山口は「きょうは息子の誕生日でゴールを狙うと約束してしまっていたので、本当にゴールを決められて良かった」と満面の笑顔をみせた。連戦を大きく勝ち越している千葉は中2日の4連戦、最終戦となる次節はホームで愛媛と戦う。