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先制弾の金園「2回同じ相手に負けるのは嫌」、磐田が大宮に雪辱勝利

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[3.20 ナビスコ杯第1節 大宮0-2磐田 NACK]

 20日、13年のナビスコ杯が開幕し、予選リーグ6試合を行った。NACK5スタジアム大宮で開催されたグループAの大宮アルディージャジュビロ磐田戦は、FW金園英学とMF山本康裕のゴールによって磐田が2-0で勝利。0-1で敗れた3月9日のJ1第2節のリベンジを果たした。

 ともにスロベニア代表に選出されたFWズラタンとFWノヴァコヴィッチが不在の大宮に対し、磐田はDF駒野友一、DF伊野波雅彦、FW前田遼一の日本代表トリオを欠いた状態でナビスコ杯初戦を戦った。大宮は16日のJ1第3節新潟戦でプロ初ゴールを挙げた早稲田大出身のFW富山貴光が公式戦初先発を果たすなど6選手が今季公式戦初先発。磐田も山本康ら5選手が今季公式戦初先発だった。

 試合は前半、磐田が2点を先取する。まずは9分、左中間で粘ったMF山田大記がタッチライン際のDF金沢浄へつなぐと、これを受けた36歳MFは中央へカットインしながらクロスボール。「(前回の対戦では無得点だったが)きょう決められてよかった。2回同じ相手に負けるのは嫌」と中央の金園が打点の高いヘディングシュートで先制点を叩きだした。

 この後もMF松浦拓弥が鋭いターンから右足ミドルを放つなど、さらに攻める磐田は22分、ペナルティーアークやや外側でDF菅沼駿哉からのパスを受けた山田が、シュートモーションから左前方へスルーパス。これをフリーで受けた山本康が右足で2点目を流し込んだ。

 2点ビハインドとなった大宮もチャンスをつくる。22分にFW長谷川悠がグラウンダーの左足ミドルを放ち、35分には右サイドの富山の丁寧なラストパスに走りこんだMF青木拓矢が決定的な右足シュート。そして39分には左クロスからDF片岡洋介の放ったヘディングシュートがクロスバーを叩いた。

 ハーフタイムにベルデニック監督から「前半は忘れて後半立ち上がりからアグレッシブに戦おう」とメッセージを受けた大宮は後半開始からFW清水慎太郎、同11分からは公式戦デビューとなるDF今井智基(前・中央大)を投入。スペースへの飛び出しを交えながらまず1点を奪おうとする。

 だが、10分にMF上田康太の右FKからゴール右隅を捉えた片岡のヘディングシュートは磐田GK八田直樹がビッグセーブ。29分に清水の落としからMFチョ・ヨンチョルが放った右足シュートはGK正面を突き、34分に交代出場のMF宮崎泰右が放った左足シュートはクロスバーを叩いてしまう。

 大宮の前からのプレスを巧みにかわした磐田は相手の好守に阻まれたものの、13分に山田と山本康が立て続けに強烈なシュート。後半31分には関西大から加入したルーキー、MF田中裕人を初出場させて守備を固め、2点リードを守りきった。今季公式戦初勝利に森下仁志監督は「これまで内容は悪くなかった。まだまだ単純なもったいないミスも多い。より高めていきたい。もっともっと自分たちの精度を上げてもっともっと自分たちのスタイルを突き詰めていきたい」。23日に行われる清水との静岡ダービーでナビスコ杯2連勝を狙う。
 

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