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名古屋が公式戦8戦ぶり白星、決勝点の玉田「長かった」

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[5.22 ナビスコ杯第7節 名古屋2-1新潟 瑞穂陸]

 名古屋グランパスはホームでアルビレックス新潟に2-1で競り勝ち、公式戦8試合ぶりの白星を挙げた。すでにグループリーグ敗退が決まっているチーム同士の対戦。リーグ戦4連敗中で最近公式戦7試合勝ちのなかった名古屋が4月13日のJ1新潟戦(2-0)以来となる勝利を飾り、新潟は公式戦3連敗となった。

 試合は思わぬ形で幕を開けた。前半3分、MF藤本淳吾がFKをゴール前に放り込むと、これが新潟MFレオ・シルバの右膝に当たって、ゴールマウスへ。ラッキーなオウンゴールで名古屋が先制に成功した。

 新潟は前半23分、FW鈴木武蔵が強引なドリブル突破からDF田中マルクス闘莉王を振り切り、左サイド角度のない位置から左足で狙うが、惜しくもクロスバーを直撃。すると直後の24分、名古屋はFW玉田圭司の鮮やかな左足ミドルで2-0と突き放した。

 2点を追う新潟は前半27分、MF田中亜土夢の右足ミドルがGK楢崎正剛の右手を弾いて、またしてもクロスバーを叩く。それでも同41分、レオ・シルバが汚名返上とばかりに豪快な右足ミドルをゴール右上隅に叩き込み、1点を返した。

 1点差に追い上げて折り返した後半もチャンスをつくった新潟だが、あと1点が遠い。後半4分、MF藤田征也が右サイドをえぐってマイナスに折り返し、田中亜が右足でシュートを打ったが、GK楢崎が左手1本でビッグセーブ。同27分には途中出場のFW田中達也の右クロスに鈴木が頭で合わせるも、枠を捉え切れなかった。

 試合はそのまま名古屋が2-1で逃げ切り勝ち。決勝点となったミドルシュートについて玉田は「最近、居残りでああいう練習をしていたので、練習の成果だと思う」と振り返ると、「長かったですね」と、約1か月ぶりの勝利に安堵のため息をついた。

 ストイコビッチ監督も「心理的な部分でも今日の勝ちは重要だと思う。選手が勝つという気持ちを思い出した。非常に重要な勝利だった」と指摘。MFダニルソンとともにDFダニエルをボランチに置いたことについては「一つのオプションで、フィジカル的な存在感を中盤で出したかった。それは出せたし、いい内容だったと思う」と一定の評価を与えていた。

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