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小林のゴールで湘南に追いついた川崎Fが決勝Tに勝ち上がる

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[5.22 ナビスコ杯第7節 湘南1-1川崎F BMWス]

 ナビスコ杯は22日にグループリーグ第7節を行い、湘南ベルマーレ川崎フロンターレが対戦した。勝てば他会場の結果に関わらず決勝トーナメント進出を決められる川崎Fだが、前半39分にMF菊池大介に決められてしまう。後半、反撃に出た川崎Fは38分にMF小林悠のゴールで同点に追い付いた。その後も見応えのある攻防が続いたが、両チームともに得点を挙げることはできずに試合は1-1で終了。勝利できなかった川崎Fだが、同時刻に行われた磐田と甲府の試合も1-1のドローに終わり、決勝T進出を決めている。同点ゴールを決めた小林は「フロンターレはまだタイトルを獲っていないので、ナビスコ優勝を目指して頑張っていきたいと思います」と、決勝Tに向けての意気込みを語っている。

 序盤から一進一退の攻防が続いたが、両チームともにゴール前のプレーに精度を欠き、なかなか決定機はつくれない。その中で前半19分、湘南にアクシデントが起こる。相手選手と接触したDF島村毅が負傷のため、DF三竿雄斗との交代を強いられた。アクシデントに見舞われた湘南だったが、出足良くルーズボールを拾って試合の主導権をつかんでいく。前半22分に波状攻撃を見せ、右サイドのMF猪狩佑貴がゴール前に低く速いボールを入れたが、味方には合わなかった。同39分にも右サイドで裏を取った猪狩は、強烈なシュートを放ったが、GK杉山力裕の好セーブに阻まれた。

 攻撃の手を緩めない湘南は、前半40分に先制点を挙げる。PA内に送られた浮き球をMF馬場賢治がボレーで合わせる。これは相手守備にブロックされたが、三竿が落としたボールを菊地が左足で豪快にゴールネットに突き刺さした。

 リードされた川崎Fは、後半の開始と同時に、MF中村憲剛とMF大久保嘉人をピッチに送り込んだ。後半16分には左サイドで細かくパスをつなぎ、左サイドを抜け出した中村が、ゴール前のMF小林悠に折り返したが、湘南のDFも体を張って守り、シュートを打たせなかった。

 その直後には湘南も自陣からのロングカウンターでチャンスをつくる。フォローに走る味方をおとりに、菊池が左足でシュートを放ったが、これはGK杉山に阻まれている。戻りの早い湘南の守備の前に、なかなか好機をつくれない川崎Fも、後半23分には中村のスルーパスから大久保が抜け出してフィニッシュに持ち込んだが、シュートはゴール右へ外れて行った。

 湘南ゴールに迫る川崎Fは、後半25分にも左サイドを崩し、ゴール前に折り返したボールを小林がシュートしたが、GK安藤駿介の好セーブに阻まれた。湘南の懸命な守備に苦しめられた川崎Fだが、同38分に起死回生の同点ゴールを決める。左サイドを抜け出した山本真希がゴール前に折り返したボールを、小林がヘッドで叩き込み、試合を振り出しに戻した。

 追いつかれた湘南は、後半44分に右サイドからのクロスを途中出場したMF高山薫がヘッドで合わせる。ボールはゴールマウスに飛んだが、GK杉山が左腕で枠外へと弾き飛ばした。後半ロスタイムには川崎Fも猛攻を見せたが、勝ち越しゴールを挙げることはできなかった、このまま試合は1-1で終了。神奈川ダービーで勝ち点1を重ねた川崎Fが、決勝Tに勝ち進んでいる。

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