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決勝で復帰予定の柏MFレアンドロ「やってやろうという気持ちだけ」

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 今季、JリーグとAFCチャンピオンズリーグを並行して戦ってきた柏レイソルは、シーズン終盤に来て、ケガ人が増えてきている。ナビスコ杯決勝の前日練習には、DF鈴木大輔、MFキム・チャンス、MF山中亮輔が練習に不在。チームは、前日練習を行ったメンバーで明日の決勝を戦うことを明かしており、大幅なメンバー変更が迫られる見込みだ。

 その中で、明るい話題がMFレアンドロ・ドミンゲスの復帰だ。8月21日のAFCチャンピオンズリーグ・アルジャバブ戦で負傷し、ブラジルで患部の手術を受けた司令塔は、決勝に向けて高いモチベーションを持っている。

 不安視される状態については「ブラジルに帰って手術を受けてから、ゼロからの出発でした。コリンチャンスのメディカルチームに見てもらって、状態を上げてきましたが、まだ試合勘などの面で理想的なコンディションではありません」と明かす。それでも「試合に向けて強度の高い練習もやったので、体力はもつ自信があります。練習試合ができて、コンビネーションも確認できましたし、試合は僕一人でやるわけではないので、勢いをもってやっていきたい」と、フル出場に意欲を見せた。

 今シーズン、柏は浦和と公式戦で2度対戦し、2-6、1-2で敗れている。3度目の正直を狙いたい柏だが、レアンドロは相手を警戒しつつも、勝利に自信を見せる。

「浦和はビッグクラブで、歴史もあり、タイトルも多く獲得しています。選手個人の能力も高くて、速くて、うまい選手や試合のリズムを変えられる選手がそろっています。ただ、我々も負けていないと思います。チームでも、個人の局面でも、渡り合えると思っているので、決して勝てない相手ではないと思います」

 明日のナビスコ杯を制すことができれば、2010年のJ2優勝から4季連続のタイトル獲得になる。「自分にとっても、チームにとっても、重要なタイトルです。2010年からタイトルを獲り続けています。また、このタイトルは私も取ったことがありませんし、チームのほとんどの選手も獲っていないと聞いています。タイトルを獲る力は自分たちにあるので、それを証明するためにも全力でタイトルを獲りに行きたい」と、レアンドロは意気込み、復帰初戦が決勝となる喜びを口にした。

「幸せです。個人的にチームに迷惑をかけているので。特にACLで迷惑をかけて、Jリーグでも試合に出られなかったので。このタイミングで戻ってきて、使ってもらえるということで、今まで迷惑をかけたぶんも『やってやろう』という気持ちだけです」

 先発か、途中出場か。現時点では不透明な部分はあるが、今季のナビスコ杯初出場となるレアンドロは、明日の大一番で何かをやってのけそうだ。

(取材・文 河合拓)
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