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C大阪は2年連続でルヴァン杯決勝に到達…小菊監督「広島に敗れて成長することができた」今季3連敗の強敵と雪辱戦へ

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小菊昭雄監督(左)とMF清武弘嗣

 昨シーズンは目の前でルヴァン杯を取り逃した。セレッソ大阪は2年連続で再び決勝の舞台に帰還。対するは今季3度対戦していずれも敗れたサンフレッチェ広島だ。22日の決勝に備え、チームは21日に国立競技場で前日練習を実施。小菊昭雄監督とMF清武弘嗣が記者会見に出席した。

 再び決勝の舞台に戻った。前回大会の決勝では名古屋グランパスに0-2で敗戦した。小菊監督は昨年の敗戦を振り返り、「その瞬間から必ず来年もう一度、忘れ物を取り返しに来ると。そういう強い気持ちで選手とともに一丸となって、ルヴァン杯一戦一戦をたくさんの選手と関わりながら戦ってきました」と強い思いを口にした。

 同じく清武も、悔しい気持ちを自分の言葉で語る。「昨年この決勝で僕たちは負けています。下から見る景色は二度と見たくないと思いました」。先週天皇杯決勝で敗れた広島の様子を見て、当時の気持ちが蘇ったようだ。

「負けて優勝のチームを称えるのは正直複雑な気持ち。サンフレッチェも含め、天皇杯で負けている姿をテレビで見ていた。(佐々木)翔の姿が印象的で、僕も去年ああいう表情をしていたんだなと思いました。だからこそ、強い思いを持ってまた強くなれたと思っている。今年入ってきた選手、去年の悔しさを知っている選手、全員で取りに行きたい。最後は笑って終わりたい」

 決勝で相まみえるのは、今季3度の対戦で3連敗を喫した広島だ。散々思い知ったその強さの要素を小菊監督は羅列する。「とにかく強いチーム。攻守に全員が規律を持って、ハードワークをする。強固な守備から、早い攻撃。しっかりビルドアップしながら、相手の変化を見てボールを動かす。多彩な攻撃も兼ね備えている素晴らしいチーム。選手個々のクオリティも高い。明日は本当に厳しい戦いになる」。

 広島の強さを思い知ったからこそ、再び決勝にたどり着くことができたのかもしれない。「われわれも広島に敗れて成長することができました。その成長の姿を明日お見せできるように、なにより結果にこだわって戦いたい」。“4度目”の正直を見せるときが来た。

(取材・文 石川祐介)
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