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プロデビュー戦プロ初ゴールが決勝点! 福岡に勝利もたらしたFW鶴野怜樹「自分のゴールを観に来てください」

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[3.8 ルヴァン杯GL第1節 福岡 1-0 新潟 ベススタ]

 YBCルヴァンカップ2023は8日、グループリーグ第1節を行った。アビスパ福岡アルビレックス新潟に1-0で勝利。決勝ゴールを挙げたのは、この試合がプロデビュー戦となったFW鶴野怜樹だった。

 鶴野はこの試合で先発メンバー入りを果たし、プロデビュー。前半から果敢に最前線を走り、相手ゴールを脅かす。スコアレスのまま後半に折り返すと、後半14分に均衡が破れる。新潟のゴールネットを揺らしたのは鶴野だった。

 PA手前でFW佐藤凌我がボールを収めると、鶴野は相手の最終ラインの裏を突いて猛ダッシュ。佐藤のスルーパスに反応して左足シュートを放った。「相手が疲れているときに、自分が背後に抜けて一本刺すというのをずっと狙っていた」。ボールは飛び出したGK阿部航斗を通り抜け、ゴールマウスに吸い込まれた。

 鶴野は後半16分に途中交代。福岡はルーキーの得点を守り切り、そのままルヴァン杯初戦を白星で飾った。

 今季、福岡大から加入したルーキーは、大学3年生時に福岡加入が内定。しかし振り返ると、大学時代は怪我の連続だった。4年生で迎えた最後の冬、全日本大学選手権(インカレ)で、鶴野は後半39分からの出場で延長戦も含めてプレー時間は30分ほど。PK戦でも悔しい思いを味わい、チームは初戦で敗退。鶴野は試合後に涙をこらえきれなかった。

 プロデビュー戦を勝利で飾り、試合後のフラッシュインタビューでは「怪我でとても苦しんだ時期があって、悔しい思いもした」と大学時代を振り返る。「だけど、このインタビューを受けるために、毎日歯を食いしばってやってきたので、とてもうれしいです」と白い歯をのぞかせた。

 持ち味のスピードとそれを繰り返す持久力は、デビュー戦で見せつけた。さらに、ゴールという最高の結果も残す。「デビュー戦でゴールを決めるというのを、まずひとつの目標としてやってきていた。それを見事達成することができたのでよかった」と自身も手応えを感じているようだ。

 プロの舞台での戦いで最高のスタートを切った。「FWとして点を取ることが求められていくと思う。これからも点を取るので、ぜひ友達や関係者をいっぱい連れて、自分のゴールを観に来てください」とサポーターに活躍を誓った。

●ルヴァン杯2023特設ページ

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