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5年ぶり決勝に一歩前進…横浜FMのA・ロペスが冷静PK弾、「緊張はPKに影響する」たゆまぬ努力で培った平常心

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FWアンデルソン・ロペス

[10.11 ルヴァン杯準決勝第1戦 横浜FM 1-0 浦和 日産ス]

 5年ぶりのルヴァンカップ決勝に大きく近づいた。横浜F・マリノスはホームでの準決勝第1戦を1-0で勝利。決勝点を挙げたFWアンデルソン・ロペスは「ホームで勝つという強い気持ちを持っていた。アドバンテージを作ると全員が言っていたので、勝ててよかった」と勝利の喜びを噛み締めた。

 接戦を決したのはエースだった。前半は拮抗したままスコアレスで折り返すと、後半14分に試合が動く。FWエウベルが左サイドからクロスを上げ、ファーサイドのFWヤン・マテウスを狙う。すると、DF荻原拓也のハンドを誘発し、PKを獲得する。

 数少ないチャンスの中で手にした絶好機。キッカーとして立ったのはA・ロペスだった。戦況を大きく左右する場面でも冷静さはいつもと変わらず。左足でゴール左隅に蹴り込み、GK西川周作からゴールを奪う。この得点が決勝点となり、第1戦を勝利で終えた。

 PKでも緊張しないのは、練習の賜物だ。A・ロペスにとって練習も実戦と同じ。「練習のときも試合のように集中して平常心で。そこも練習から心がけてやっている。試合で緊張してしまうと、PKに影響してくる。平常心でしっかりと集中して、しっかりと蹴ることを心がけています」。積み重ねたものが自信となり、そしてゴールに形を変えていた。

 9月にはリーグ戦の2敗を含めて公式戦7試合2勝4敗1分と苦戦が続いていた。だが、けっして下を向いていたわけではない。A・ロペスは「強いチームもすべて勝つわけではない」と語る。「負けも目標の道中にはつきもの。われわれは常に勝つためにやっている。最後に目標を達成できれば」。J1連覇とともに、22年ぶりのルヴァン杯制覇に向けて、勢いはさらに増すばかりだ。

(取材・文 石川祐介)
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石川祐介
Text by 石川祐介

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