[4.14 ナビスコ杯第2節 大宮0-1F東京 NACK]

　ルーキーだから、という言い訳はしない。大宮アルディージャのMF金久保順はナビスコ杯2試合連続の先発となったが、結果を残せなかった。

　「自分は緊張しない方だし、試合で臆病になることもない。自信を持ってプレーできているけど、結果が出ていない。結果を出さないとレギュラーで使ってもらえない。ルーキーとかいう考えは一切ない。ゴールとかアシストとか、目に見える結果が欲しい」

　昨年は流通経済大で関東大学リーグ1部の連覇に貢献し、ベストイレブンにも選ばれた。即戦力として期待される大卒ルーキーは、まだまだ発展途上にいる。

　「2トップとのコンビネーションで崩したり、FWを生かすプレーが自分の特徴だし、2トップの選手とはよく話もしている。ナオくん(石原)は裏に抜け出すのがうまいし、そこに(パスを)出す選手が少ないのが欠点だと思う。そこは僕らの技術不足だと思うし、もっともっとやりたい」

　自分の特徴、周囲の特徴をお互いに生かし切れていない面もあるだろう。それでもリーグ戦ではここ2試合連続で途中出場を果たしており、10日のG大阪戦は45分間プレーした。与えられるチャンスは徐々に増えている。

　「タメをつくるとか、ゴールに直結するプレーを求められていると思うけど、そこが表現できてない。僕の実力不足が出ている。もっとチームに貢献して、チームを助けられるようにしたい」。公式戦でしか分からない課題もある。一戦一戦の経験を糧に、もっともっと成長していくだけだ。

<写真>大宮MF金久保
(取材・文　西山紘平)

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連載:Jの新風
※この連載企画では、ナビスコ杯のニューヒーロー賞候補選手の中で各試合の注目選手を取り上げていきます