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浦和が3発快勝で公式戦4戦ぶり白星、川崎Fは風間体制初の連敗

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[5.16 ナビスコ杯第4節 川崎F0-3浦和 等々力]

 ナビスコ杯は16日、グループリーグ第4節を行い、等々力陸上競技場ではA組の川崎フロンターレ浦和レッズが対戦した。浦和は前半32分、MF柏木陽介のゴールで先制すると、MF宇賀神友弥が後半12分、37分に追加点。3-0の快勝で公式戦4試合ぶりの白星を飾った。一方の川崎Fは公式戦2試合連続の無得点。風間八宏監督就任後、初の公式戦連敗となった。

 川崎Fは12日のJ1柏戦(0-2)から先発5人を変更。GK杉山力裕が今季公式戦初先発となったほか、DF實藤友紀が公式戦6試合ぶりに先発し、CBで公式戦4試合ぶり先発のDF伊藤宏樹とコンビを組んだ。MFレナトは風間体制で公式戦初先発となり、FW小林悠も3試合ぶりに先発した。
 浦和は12日のJ1新潟戦(1-1)から先発7人が入れ替わった。DFスピラノビッチは3月20日のナビスコ杯・仙台戦以来、公式戦12試合ぶりの先発。DF濱田水輝、MF高橋峻希、MF山田暢久、MF小島秀仁、宇賀神、FWデスポトビッチはいずれも4月18日のナビスコ杯・C大阪戦以来、公式戦6試合ぶりの先発で、“ナビスコ仕様”のメンバー構成となった。
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 互いにポゼッションサッカーを志向するチーム同士の対戦は中盤でのせめぎ合いが続き、両チームともになかなかフィニッシュまで持ち込めないこう着した展開が続いた。

 そんな中、浦和はセットプレーから好機をうかがう。前半23分、柏木の左FKがファーサイドまで流れ、デスポトビッチが飛び込んだが、シュートはゴール上へ。同26分にも再び左サイドでFKのチャンスを得ると、柏木がゴール前へのクロスと見せかけ、横に流す。PA外から放った宇賀神の右足ミドルはGKがファンブル。しかし、こぼれ球に詰めたデスポトビッチのシュートは枠を外れたうえ、オフサイドの反則を取られた。

 それでも徐々にリズムをつかんでいく浦和は前半32分、鮮やかなパス回しから川崎F守備陣を攻略する。宇賀神がデスポトビッチにくさびを入れ、PA内左に走り込むMF原口元気に絶妙なスルーパス。原口は冷静にゴール前に折り返し、滑り込んだ柏木が右足で押し込んだ。

 前半のうちに同点に追いつきたい川崎Fだったが、メンバーが大きく入れ替わった影響もあったか、思うようにパスがつながらない。浦和守備陣を脅かすような攻撃を見せられず、1点ビハインドのまま後半に折り返した。

 川崎Fは後半開始から2人を交代。右SBの守備で不安を隠せなかったDFレネ・サントスに代えてMF中村憲剛、FW小林悠に代えてFW矢島卓郎をピッチに送る。MF田中裕介がボランチから右SBにポジションを変え、中村がボランチ。矢島はそのままセンターFWに入った。

 しかし、後半も先手を奪ったのは浦和だった。後半12分、中央の山田暢から左サイドの宇賀神に鋭いパスが通る。宇賀神は中に切れ込み、左45度から右足を一閃。これがゴール右上隅に吸い込まれ、宇賀神の10年12月25日の天皇杯準々決勝・G大阪戦(延長1-2)以来、約1年半ぶりとなる公式戦ゴールで2-0とリードを広げた。

 反撃に出る川崎Fは後半23分、右サイドをオーバーラップした田中裕がゴール前にクロス。ファーサイドまで流れて来たボールをMF田坂祐介が右足で狙うが、右ポストに弾かれた。同25分にはレナトに代えてMF登里享平を投入し、最後のカードを切る。攻勢を強め、浦和を押し込んでいったが、ゴールが遠かった。

 浦和は後半37分、左サイドから原口がゴール前に折り返したボールがファーサイドの宇賀神のもとへ。宇賀神は右足を振ると、体勢を崩しながら蹴ったボールがフワリと浮いてGKの頭上を越える。宇賀神のプロ初となる1試合2得点で3-0と突き放し、試合を決定づけた。

 風間監督就任後の公式戦5試合で14失点となった川崎Fは攻撃も空転。風間体制初の無得点に終わった12日のJ1柏戦(0-2)に続いてゴールを奪えず、公式戦2試合連続の零封負けを喫した。


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