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ルヴァン杯翌日に川崎F U-18がトップのリベンジ!C大阪U-18破りベスト4入り

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川崎F U-18がクラブユース選手権に続くベスト4入り

[11.5 Jユースカップ準々決勝 C大阪U-18 2-3川崎F U-18 NACK]

 Jユースカップは5日、準々決勝2日目をNACK5スタジアムで行い、第2試合は川崎フロンターレU-18セレッソ大阪U-18に3-2で競り勝った。川崎Fは12日にキンチョウスタジアムで行われる準決勝で京都サンガF.C.U-18と対戦する。

 川崎Fの今野章監督が「セレッソが思った以上にFWにボールを入れてきて、そこを抑えきれずにピンチもあった。苦しい試合だったけど我慢しながら勝てた」と振り返った準々決勝は奇しくも、前日4日に行われたルヴァン杯決勝の“再現”となるカード。「選手とスタッフが一緒にテレビを見て応援した。一喜一憂しながら試合を見て、ショックを受けたあとに前日練習をした」とリベンジマッチに臨み、トップチームの“雪辱”を晴らした。

 前半は一進一退の攻防となり、スコアレスで折り返した後半に川崎Fが均衡を破った。後半15分、DF小川真輝(3年)のパスを受けたMF桝谷岳良(3年)が守備網の間に絶妙なスルーパスを通すと、U-17W杯日本代表FW宮代大聖(2年)が右足トラップから素早く体を反転。相手3人に囲まれながら持ち替え、左足シュートをねじ込んだ。

 複数選手の息があった鮮やかな崩しから先制に成功した川崎F。直後の同19分にはFW宮城天の突破からPA左手前でFKのチャンスを獲得する。キッカーは小川。「彼がずっと練習している距離だったので練習の成果が出たのかな」(今野監督)という強烈な右足シュートをゴール左上に突き刺し、一気に2-0と突き放した。

 ここからC大阪が怒涛の猛攻に出る。2点ビハインドの後半28分、後方からMF有水亮(3年)がロングキックを蹴り込むと、競り合いのこぼれにU-17W杯日本代表FW山田寛人(3年)が反応。DFデューク・カルロス(3年)を振り切ってボールの落下点に入り、体を倒しながら左足で技ありシュートをねじ込んだ。

 1-2と1点差に詰め寄ったC大阪はさらに反撃を強め、後半34分にはU-17W杯日本代表DF鈴木冬一(2年)が劇的同点ゴールを挙げる。MF松本凪生(3年)の縦パスを受けたMF谷本駿介(2年)が右サイドのDF吉馴空矢(1年)にスルーパス。走り込んだ鈴木がエリア内で吉馴のラストパスを呼び込むと、左足トラップでコントロールし、右足ハーフボレーを叩き込んだ。

 U-17日本代表2人のゴールで2-2と振り出しに戻したC大阪。流れはC大阪に傾いていたが、後半38分、高い位置で相手のパスミスを奪った宮城がエリア内に進入。突破を止めようとしたGK林祥太郎(2年)に倒され、川崎FがPKを獲得する。宮城が自らキッカーを務めると、右足で冷静にゴール左隅に沈め、決勝点となる大会3得点目。C大阪も山田がシュートを連発するなど最後まで相手ゴールに襲いかかったが、スコアは動かせず、川崎Fが3-2で競り勝った。

 夏のクラブユース選手権に続くベスト4入りを果たした川崎F。Jユースカップは13年大会以来、4年ぶり2度目の4強入りとなる。クラブユース選手権も2年連続で準決勝敗退となっており、今野監督は「ベスト4から先には行けていないので、その大きな壁を乗り越えてアカデミーで初タイトルを取りたい」と残り2勝、頂点を見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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