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[ぎふ清流国体]攻撃力発揮した福岡、新潟を5発撃破!:少年男子1回戦

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[9.30 岐阜国体少年男子1回戦 新潟1-5福岡 古川WA]

 30日、第67回国民体育大会「ぎふ清流国体」サッカー競技少年男子1回戦が行われ、ともにU-16日本代表候補を擁する新潟県対福岡県戦は福岡がMF瓜生昂勢(筑陽学園高、2年)の先制ゴールなど5-1で制し、東京都との2回戦(10月1日)へ進出した。

 実力派同士の一戦は前半終了間際の連続ゴールで勢いに乗った福岡が5発勝利を収めた。GK川島大輝(福岡U-18、1年)のビッグセーブによって失点にはならなかったものの、前半13分に新潟のU-16日本代表候補FW鎌田啓義(新潟ジュニアユース、中学3年)に決定的な一撃を放たれるなど、主導権を握って攻める一方で失点の危機もあった福岡。だが森重潤也監督(東福岡高)が「(全体的に)堅かった。運動量も少なかった。でも1点目、2点目によって(選手たちが精神的に)楽になったと思う」と振り返ったように、得点力の高さを活かして新潟をねじ伏せた。

 まずは前半31分、中央から11年U-15日本代表FW中井栞吏(東海大五高、2年)、MF下園直輝(東海大五高、2年)が細かくボールを動かすと、最後は瓜生が先制の右足シュートをゴール右隅へ流し込む。さらに34分には相手ゴールキックをMF近藤大貴(東福岡高、1年)が跳ね返すと、これを受けたU-16日本代表候補FW中島賢星(東福岡高、1年)が反転から小さくボールを前に出してCB間を切り裂き、そのまま左足で2点目のゴールを叩き込んだ。

 新潟は後半7分に相手の背後を突いてPKを獲得すると、FW吉川佳介(新潟ユース、1年)が追撃PKを決める。これで活気づいた新潟はさらに23分、交代出場のMF関瑞樹(開志学園JSC高、1年)が力強い突破から左クロス。最後は鎌田が詰めるがシュートは枠を捉えることができない。

 チャンスを活かせなかった新潟に対して福岡は29分、瓜生のスルーパスを交代出場のFW木藤舜介(東福岡高、1年)が決めて3-1。新潟は直後にDF宮腰遼(新潟明訓高、1年)の左FKを吉川が決定的な形で合わせたものの、これが枠を外れると終盤は福岡がラッシュ。33分、中央からショートパスで切り崩し、最後は木藤が右足で2点目を決めると、ロスタイムには右サイドを破った下園のマイナスのラストパスを中島が左足でゴールへ沈めて試合を締めた。

 ショートパスでの中央突破、スピード感のあるサイド攻撃など多彩な攻撃で勝利した福岡。主将を務める中島はチームの一体感の高さを強調した。「みんなで励まし合って、みんなで勝ち取った勝利だと思います。一人ひとりいい選手が揃っていると思うし、まとまっている」。ポテンシャルの高さを感じさせる勝利を収めたチームは次戦、東京都との強豪対決に臨む。

[写真]前半31分、福岡の瓜生が先制点となる右足シュート

(取材・文 吉田太郎)
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