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青森県は大阪府出身のMF内間が先制ゴール。RIP ACEの“ライバル”対決は持ち越しに

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前半30分、青森県MF内間隼介が先制ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.2 国体少年男子準々決勝 青森県 3-0 茨城県 三国運動公園陸上競技場]

 青森県の先制点は大阪府出身のMF内間隼介(青森山田高1年)が叩き出した。前半30分、青森県は右サイドのSB藤田夏寿丸(青森山田高1年)がグラウンダーのアーリークロス。中央のFW粟津瑠来(青森山田高1年)がわずかに触り、ファーへ流れたボールを左MF内間が右足で押し込んだ。

 それまでもMF松木玖生(青森山田中、中3)の突破からのラストパスなど逆サイドからのボールが入ってきていた。「(自分が)詰められないシーンが一本あったけれど、『次、来るな』と思っていた。(得点シーンでは)『ここは自分が詰めないといけない』と走って決めました。決められて良かったです」と微笑。結果を残したことを素直に喜んでいた。

 サイドの攻防では分があるという分析から、左の内間は積極的な仕掛け。左SB内田陽介(青森山田高1年)のサポートなどを受ける中、思い切ったプレーで勝利に貢献しようとした。そして3-0で勝ち、準決勝進出。だが、「個人的にはもっともっと。攻撃も、守備も貢献できていないので貢献したい」。満足感は無かった。

 大阪の街クラブ、RIP ACE SC出身。当時のチームメートである大阪府MF樺山諒乃介(興國高1年)は強豪校で入学当初からスタメンを勝ち取り、U-16日本代表にも選出された。「カバは中学の時にライバルみたいな感じだった。代表行って敬しているんですけれども悔しいという気持ちが強い。自分もやらないといけないという気持ちですね」。互いに勝ち上がれば準決勝で対戦する可能性があったが、大阪府が準々決勝で敗退。期待通りには行かなかったが、今後直接対決した際に勝てるように内間は自分自身を磨く。

(取材・文 吉田太郎)
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