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立ち上がりから試合決めに行ったMF盛、粘って繋いで優勝ゴールの起点に

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埼玉県の攻撃を牽引したMF盛嘉伊人。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.4 国体少年男子決勝 埼玉県 1-0 石川県 テクノポート福井総合公園スタジアム]

 後半16分に埼玉県が決めた決勝点。MF柴山昌也(大宮ユース、1年)の1タッチスルーパスからFW大澤朋也(大宮ユース、1年)が左足ループシュートで鮮やかに決めた。そのゴールの起点となったのは、MF盛嘉伊人(浦和ユース、1年)の粘り強いプレーだった。

 左中間からボールを動かした埼玉県。石川県のDF3人に囲まれた盛は一度ボールを失いかけたが、「ボールが相手から離れた瞬間、『行ける』と思ったのでつついた」と奪い返す。ここで粘って柴山に繋いだボールが決勝点に繋がった。

 この日、盛は前半4分にPAへ侵入して右足シュートを放つなど積極的に前に出ていた。「前半からアゲて、前半で試合決めようと。後半にメンバー変わっても新しい人が残っているし、自分が得点に絡んで結果を残したいという気持ちが強かったので、結構前へ行きました」。前半27分にMF松村大也(浦和ユース、1年)へスルーパスを通すなど、パスセンスの高さも発揮。自ら決めることはできなかったものの、埼玉県の攻撃の中心選手の一人として優勝に貢献した。

「最初から自分たちが優勝するという気持ちで入っていて、結構難しい試合も多かったんですけれども、ピッチに立って優勝できたことは嬉しいです」と盛。今後へ向けては「自分の特長のパスにドリブルも織り交ぜていったらもっと活きると思うので意識したい。クラブユースや高円宮でもう一回日本一になることが目標です」と成長、そして高校生活の間に再び日本一になることを誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)
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