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[MOM4020]北海道FW真浦劉(札幌大谷1年)_仲間が耐えて、繋いだボールを決め切り、興奮の劇的V弾!

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後半35+2分、北海道FW真浦劉(札幌大谷高、1年)が劇的な決勝点。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.3 国体少年男子2回戦 京都府 0-1 北海道 真岡市総合運動公園運動広場(人工芝)]

 チームメートたちが耐えて、繋いでくれたボール。後半35+2分、交代出場のストライカーが、このボールをゴールに流し込み、北海道に歓喜をもたらした。

 北海道はこの日、前半はシュートゼロ。後半もポゼッションからタイミングの良いフィードなどで攻めていたが、なかなかシュートまで持ち込むことができていなかった。それでも、カウンターの際に勇気を持ってスプリントするなど、準備していた攻撃も披露。そして、後半アディショナルタイムにそのカウンターから交代出場のFW真浦劉(札幌大谷高、1年=アプリーレ札幌U-15)が決勝点をもぎ取った。

 北海道は相手ロングスローからカウンター攻撃。MF川崎幹大(北海道コンサドーレ札幌U-15、中3)が持ち上がって右へ抜け出したFW畑山聖那(北海道コンサドーレ札幌U-18、1年)へさばく。畑山が相手DFをしっかりと引き付けてラストパス。これを受けた真浦は「最初ファーに蹴ろうと思ったんですけれども、自分ファーストタッチミスってしまって。持ち直した時に股しか空いていなかった」。距離を詰めてきたGKの股間を右足アウトサイドでのシュートで破った。

 札幌大谷のチームメートであるCB笹修大(1年)をはじめとするチームメートも大興奮の一撃。「(自分も)興奮しました」と振り返るゴールが決勝点となり、北海道は8強入りを果たした。

 北海道は地域選抜と北海道コンサドーレ札幌アカデミーの選手による北海道トレセンリーグU-16兼国体選手選考会によって国体メンバーを決めている。今年は北海道コンサドーレ札幌アカデミーが優勝。真浦が所属した札幌選抜は準優勝に終わっていたが、活躍を認められ、笹とともに北海道コンサドーレ札幌アカデミー中心の国体メンバーに選抜された。

「まさか呼ばれるとは思っていなかったです」と真浦。それでも、50m走6秒2の俊足で「スピードは自信があります」と言い切るストライカーは、貴重な全国大会の舞台で結果を残して見せた。

「しっかり決め切ることができてチームに貢献できたので良かったです。(今後も)しっかり点決めて、明日も勝って、決勝まで行って、決勝でもちゃんと点を獲っていきたい」。札幌大谷ではプリンスリーグ北海道に1試合出場しているが、普段はセカンドチームの試合に出場しているという。国体で北海道の勝利に貢献しながら経験を重ね、自信を掴んで飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
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