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8強終戦の明治大、横浜FM内定MF木村が与PKにPK失敗…イレブンに求められる「人間としての成長」

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[8.26 総理大臣杯3回戦 大阪学院大1-1(PK5-4)明治大]

 波乱の波は明治大をも襲った。今大会は1回戦で前年優勝校の法政大が敗戦。J内定選手を複数擁する桐蔭横浜大や、関西王者の関西大、九州王者の福岡大が初戦で姿を消した。

 2大会ぶりの出場となった明治大だが、前回出場した19年度大会まで5大会連続で決勝に進出していた相性のいい大会。しかしこの日は前半6分に幸先よく先制したものの、追加点のチャンスをことごとく逸する。そしてPKで同点に追いつかれると、MF木村卓斗(4年=横浜FMユース/横浜FM内定)が自ら獲得したPKを蹴ったが、これも決めることは出来なかった。

 栗田大輔監督は例年にない“幼さ”があることを懸念する。「代々の先輩たちが追い求めてきたものに比べると、まだまだ足りない。自分たちの弱さ、実力のなさがよく分かった大会になったと思う。サッカーどうこうと言うより、一人ひとりが人間として成長していかないといけない。そこら辺が成長しないと勝負の際のところで抜けきってこないと思います」とイレブンに自覚を求めた。

 現在首位に立つ関東大学リーグ、そして大学選手権(インカレ)に向けた切り替えが必要になってくる。幸いにもシーズン前の骨折で離脱していたFW赤井裕貴(4年=帝京高)が、今大会から復帰。FW太田龍之介(3年=岡山U-18)の左ひじの故障もほぼ完治し、第5中足骨の骨折で離脱していた主将DF林幸多郎(4年=鳥栖U-18/横浜FC内定)も9月下旬には復帰できる見通しが立っている。

 そこに栗田監督が求める「人間としての成長」が見込めれば、2年ぶりのタイトルを手にすることにもなるだろう。U-21日本代表との並行した活動で注目されるFW佐藤恵允(3年=実践学園高)は、「アミノ(アミノバイタルカップ)の決勝と同じような負け方。日々の甘さがあったから、同じことを繰り返している」と反省すると、「まずは代表よりも明治のために戦いたいし、今年の目標である1月1日に勝って終わる目標がある。今関東リーグを1位のままで終わって、インカレに繋げたい」と意欲的に話した。

(取材・文 児玉幸洋)
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