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[JFA プレミアカップ2013_MOM]京都U-15FW吉岡翼(2年)_大一番で3発

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[中学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.4 JFAプレミアカップ準決勝 福岡U-15 0-3 京都U-15 J-GREEN堺S1]

 京都サンガF.C.U-15の先輩DF明石峻が「最高です。頼りになるストライカー」と讃え、他にも「ゴールへ向かう力が凄い」「シュートの力の抜き方が凄い」「神です」という評価まであったFW吉岡翼が準決勝でハットトリックを記録し、チームを2年ぶりとなる決勝へ導いた。

 まずは前半28分だ。MF松川尚生が右コーナー付近から上げたクロスボールに反応した明石は「DFが重心を下げたので、その前に入った」とマークするDFの前に身体を入れると、ヘディングシュート。これがGKの頭上を越える先制ゴールとなった。チームに勢い付けた吉岡はさらに後半4分にも抜群のポジショニングでゴール前のこぼれ球を引き寄せると、頭でプッシュ。2得点で完全に福岡から流れを奪い取った。

 吉岡は試合終了間際にも右サイドから切れ込んだFW中田諒のラストパスを右足で合わせてハットトリックを達成。この他にもゴール前でシュート性のボールのコースを変えるなど、随所で嗅覚の高さを発揮していた。身長は168cmと決して大柄ではないが、JリーグU-13「ヤマトタケル」ブロック得点王でもあるストライカーは「ポジショニングは気にしている。(マークの)相手から離れるようにしている」。この意識を今後も持ち続けて、より相手にとって怖い存在となる。まずは今大会の優勝に集中。「チームの力になれて嬉しい」と喜んだ準決勝後、チームメートから「決勝は4点」とハッパを掛けられていたが、それに応えられるように、優勝に貢献できるように全力を尽くすだけだ。

(取材・文 吉田太郎)

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