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さらなる運動量をもたらす“ダイナモ専用スパイク”が登場

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 キミはだれよりも走ることできるか? ピッチを所狭しと駆け回り、球際で激しい攻防を繰り広げる“ダイナモ”。アディダスが開発したニューモデル『nitrocharge(ナイトロチャージ)』は、現代フットボールに不可欠な要素である運動量を武器とする“エンジンプレイヤー”をサポートするために生まれた革新的なフットボールスパイクだ。

 ダイナモ――。圧倒的な運動量で上下動を繰り返し、球際のハードな肉弾戦もいとわない闘争心あふれるプレースタイルは、チームを鼓舞し続ける。献身的かつ泥臭いプレー。アディダスが着目したのは、そんな“汗かき役”と呼ばれ、なかなかスポットライトを浴びることはないものの、しかし、チームの屋台骨となる不可欠な選手たちだ。

 強烈なシュートを放つストライカー、抜群のスピードで相手をぶっちぎる快足ウイング、正確なキックと絶妙なラストパスで決定機を演出するパサー。フットボールの花形である彼らが輝きを放つのも、その陰で支える“エンジンプレイヤー”の存在があってこそ。今までにない視点、まったく新しい「タフネス」というコンセプトから生まれたスパイクが『ナイトロチャージ』だ。

「プレースピードが上がり、プレイヤーのボールスキルも格段に高まってきた現代フットボールを分析したとき、いかに相手が保持しているボールを奪い、自分たちのボールにするかという部分が、より一層重要視されてきています。ボールを奪取する汗かき役の選手たちに向けたスパイクとは、どんなものなのか。これが『ナイトロチャージ』開発に至った背景です」

 アディダスジャパンの開発担当者は、この画期的なスパイク誕生の経緯を明かす。アディダスはこれまでにもスピードプレイヤー向けの『F50』、あらゆるボールコントロールを重視するプレイヤー向けの『Predator』、さらには止める・走る・蹴る、そのすべての総合力を追求するプレイヤー向けの『adipure』を発表してきた。しかし、今回の『ナイトロチャージ』は従来のスパイクが目的としてきたスピードやコントロール、バランスとは異なる武器を持った選手たち、すなわち運動量とハードワークを特長とした“ダイナモ”と呼ばれるエンジンプレイヤーを足元から支えるために生まれた。これでチームを勝利に導く4つのピースがそろった。開発担当者は続ける。

「現代フットボールでは世界No.1のスペイン代表もそうですが、UEFAチャンピオンズリーグで決勝に勝ち進んだバイエルンなども、自分たちでボールをつなぎながらハイテンポな攻撃を繰り出すことに加え、ボールを奪われたときに素早くプレスをかけて奪い返すという部分が強さの秘訣として注目されています。ハイプレスをかけ続けるための運動量、ボールを奪うための激しいチャージ。こうした能力を最大限に高め、サポートするために開発されたのが『ナイトロチャージ』なのです」

 キーワードは「エナジー」だ。驚異の運動量でピッチを走り回り、ダイナミックなプレーで球際のハードな攻防を制し、ゲームをリードする。闘争心をむき出しにし、熱く激しいプレーが身上である“ダイナモ”のためのスパイク。「少しでも多くのエネルギーを足元に注入し、プレイヤーの運動量やフィジカル能力に貢献するというのが『ナイトロチャージ』のコンセプトです」。開発担当者が語る『ナイトロチャージ』の“武器”は主に3つある。

< エナジースリング >
『ナイトロチャージ』を見て、最も目立つ黄色のバンド。前足部の最も負荷のかかる部分に、伸縮性に優れたラバーバンド「エナジースリング」を搭載し、選手の踏み込み時などに、足にかかる負荷を吸収し、かつ次の動作へのエネルギーに還元してくれる。サイドステップやターン、蹴り出しなど、あらゆる動きで足にかかる負荷に対し、ラバーが伸縮し、反発力を生む。エネルギーロスをなくし、逆に本来は失われていく「エナジー」が次の一歩につながることで、運動量をより高める効果を発揮する。ピッチを走り回り、暴れ回るという『ナイトロチャージ』のコンセプトの根幹をなす最新テクノロジーだ。

< プロテクションメッシュ >
 アッパーの中足部と後足部に、フットボールスパイクではめずらしいメッシュ素材を使用することで、軽量性と耐久性を両立させている。運動量豊富にピッチを駆け、タフなプレーを繰り返すダイナモにとって、スパイクが重くなればなるほど、足への負担も増える。「少しでも軽いスパイクで軽快に動き回りたい」というトッププレイヤーのニーズに応え、『プレデター リーサル ゾーン』と同じ片足255gという軽量性を実現。耐久性の面でも、引き裂き強度と耐摩耗性において一般の人工皮革をしのぐ「プロテクションメッシュ」が、シューズのダメージを軽減し、優れたホールド性を長く維持してくれる。

< プロテクションパッド >
 数多くのトッププレイヤーにヒヤリングした結果、選手が激しいプレーの際にダメージを受けやすく、最も痛みを感じやすい場所は、つま先とアキレス腱部分であることが明らかになった。そこでつま先、アキレス腱周りにクッション材のスポンジを内蔵することで、激しい球際の攻防で受ける衝撃を吸収。ボールとのクラッシュ、あるいは後方からのハードなタックルによる足へのダメージを防ぎ、研ぎ澄まされたボール感覚を守ってくれる。

 激しいプレーや球際の競り合いが続けば、スパイクもダメージを受ける。時にはハードなスライディングタックルで削られることもあるだろう。休むことなく走り続ける運動量をもたらす軽量性と、タフなプレーの連続にも耐える強度。『ナイトロチャージ』は、その両面を併せ持っている。

 実際に『ナイトロチャージ』を着用する日本代表MF清武弘嗣も「前足部の黄色い部分、エナジースリングのホールドもいいし、カカトのクッション性もよい。さらに通気性もよくて軽いので、とても履きやすいスパイクに仕上がっています」と、その効果を絶賛する。試合を通じて、だれよりも走り、汗をかき、“水を運ぶ”選手たち。彼らのために誕生した『ナイトロチャージ』を履くことで、キミも限界を超えた次の一歩を踏み出すことができるはずだ。

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