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世界基準のメンタルとフィジカルをトレーニング!「NIKE MOST WANTED」“日本代表”が見せる進化

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大儀見氏(右)によるメンタルトレーニングを受ける白川(中)と西尾(左)

 スカウトプロジェクト「NIKE MOST WANTED」の“日本代表”に選出されたMF白川恵士朗(無所属)とMF西尾翼(東海大)の2選手が、海外の猛者としのぎを削る「グローバルファイナル」(11月25日〜28日、イングランド セント・ジョージ・ズパーク)へ向けてのトレーニングを都内で行った。

 7日の午前10時から開始されたトレーニングは2部構成で、1部はメンタルを鍛えるべく、大儀見浩介メンタルトレーニングコーチによる講義の時間に充てられた。「心は筋肉と同じように、トレーニングすれば強くなる」。世界へ挑む10代のプレイヤー2人に対し、臆することなくプレーする秘訣を伝授していく。自身も東海大一中、東海大翔洋高、東海大でサッカーをプレーし続けてきた大儀見氏は、プレイヤーの心理も踏まえつつ、「自信」「コミュニケーション」「やる気」というわかりやすいフレーズを柱にして、スポーツメンタルトレーニングを施していく。

 トレーニング後、西尾は「面白かったですし、勉強になりました。サッカーをやっていく上でも、人として生きていく上でも大切な話を聞けました」と東海大サッカー部の先輩でもある大儀見氏に感謝を並べる。「結果だけにこだわるのはダメな自信のつけ方というのが勉強になりました。結果ばかりを求めていた時期が自分の中にあって、自分が納得して成長するのが大切だと改めて気付かされました。(“日本代表”に)選ばれて周りからの評価も気になっていたんですけど、自分が自分でいられればいいと思えたので、スッキリしました」。

“日本代表”に決まった2週間前から内面での成長を感じられたのが西尾だ。「中学、高校の監督から連絡がきました(笑)」「大学の先輩からもいい意味でイジってもらっているので、(「ジャパンファイナル」以前より)いい関係になったと思います」。そんな状況が西尾自身にも変化をもたらし、記者からの質問にも堂々と答えるようになっている。「いままでより頭を回転させるようになっています」。メンタルトレーニングを経てヒントをつかんだ西尾は胸を張って答えた。

 白川と西尾の様子を「僕が話したことをただメモるのではなく、イメージしてからメモをとっていた」と大儀見氏。「技術面の武器、体力面の武器、心理面の武器があります。彼らは心理面の武器としては、ある程度試合で良さを出せる、イメージ力であったり、予測・判断・決断力はあると思います。さらにここまで残ってきた忍耐力、闘争心もある」と評価し、「良い部分を伸ばす着眼点や、さらなる自信、自己実現をしたいという気持ち」を備えてほしいとエールを送った。

 2時間のスポーツメンタルトレーニングの後は、「NIKE ACADEMY」の鈴木友規フィジカルコーチによるフィジカルトレーニング。ストレッチにはじまり、体幹を意識した体の使い方、スプリント、ボールを使った1対1というメニューで汗を流した。

 10月22日〜23日に開催された“日本代表”を決める「ジャパンファイナル」では、数か月間サッカーから離れている状況で、フィジカル的には「全然です」と自らを評していた白川だが、この日のトレーニングではフィジカル面での向上が見られた。現在は古巣である柏レイソルU-18の練習に参加し、トレーニングに励んでいるという。「ちょっとずつ瞬発系は動けるようになってきたんですけど、まだ長距離は体が追いついてきていないので、そこは後2週間で上げていかないと」。18歳のレフティーは自信と笑顔をのぞかせた。

 それぞれに進化を見せる“日本代表”。約6か月間のエリートトレーニングや欧州トップクラブの育成組織とのゲームやスカウトの機会を得られる「NIKE ACADEMY」入りを懸けた運命の「グローバルファイナル」まで、残すところ18日だ。

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(取材・文 奥山典幸)

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