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[総体]注目対決で存在感示した東京実CB境

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[5.24 全国高校総体東京都予選1次決勝 実践学園高 1-2 東京実高 駒沢2]

 ヒーローの座は決勝点を決めたFW寺山晋太郎(3年)に譲ったものの、東京実高のCB境亘平主将(3年)は主役級のプレーで強豪対決勝利に貢献した。圧倒的に押し込まれた序盤、相手のクロスを確実に跳ね返し、背後へのボールにも対応。1-1に追いついて迎えた後半も実践学園がパスワークからPAへ侵入しようとしたところで背番号4が現れ、インターセプトするシーンがあった。

 守備面ではほぼミスを犯さず、右足からの正確なフィードも披露するなど好選手たち擁する東京実の中でも存在感はひとつ抜けていた。「自分のミスもあったんで、そこはみんなでカバーし合ってできたと思います。最後まで緊張感持ったプレーや危ないシーンがあったので気は抜けなかった」と境。インターセプトしたあとの縦パスを奪い返されるシーンもあって本人は満足していなかったが、その存在は間違いなくチームの拠り所になっていた。

 プロ志望というCBは176cmと決して大柄ではない。それでもアンカー役も務めることができるという境は無名だが、都内注目のタレント。「身長ないので気持ちと根性で」戦う境はこの夏、チームの勝利に貢献しながら、自身の評価も引き上げることができるか。

(取材・文 吉田太郎)
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