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忠実な守りで流経大柏の進撃支えたDF三本木、決勝は不満の出来も優勝は「凄い嬉しい」

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流通経済大柏高DF三本木達哉(左)。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.4 総体決勝 流通経済大柏高 1-0 日大藤沢高 ユアスタ]

 9年ぶりに優勝した流通経済大柏高の“陰の功労者”と言える存在の一人がDF三本木達哉(3年)だ。

 今大会の準々決勝では、本田裕一郎監督が長崎総合科学大附高のキーマンとして警戒していたMF荒木駿太(3年)を相手に、時に振り払われるシーンがありながらも必死に食らいついて得点を許さなかった。そして、前日の準決勝では前橋育英高FW高橋尚紀(2年)をマンマーク。本田監督がマジメで忠実と評するDFは、体を張るべきところで体を張り、シンプルにクリアするところでは的確な判断をして守るなど、役割を忠実に全うして決勝進出に貢献した。

 だが、右SBとして先発した決勝について本人は「準々決勝と準決勝は良く出来たと思うんですけれども、決勝はちょっと迷いもありまして、上手くできなかった」と振り返る。守備にひたすら専念した過去2試合と違い、決勝では攻撃への意識をやや傾けすぎたことで守備がおろそかになってしまったという。相手の強力なサイド攻撃を十分に封じきれず、悔しい決勝となってしまった。

 それでも優勝したことに関しては「凄い嬉しいです。決勝は自分、あまり上手く行かなかったんですけれども、その分、チームのみんなが頑張って優勝してくれたんで嬉しいです」と喜び、今後の公式戦へ向けて「この優勝を活かして勝てるように、頑張っていきたいと思っています」と意気込んでいた。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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