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「決める気満々でした」綾羽MF中井が交代出場から2分で延長V弾!:滋賀

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延長前半7分、綾羽高MF中井康貴が決勝ゴール

[5.31 総体滋賀県予選準決勝 綾羽高 1-0(延長)近江高 布引]

「予測していました。決める気満々でしたね」。交代出場で劇的な延長V弾を決めた綾羽高MF中井康貴(3年)は試合後、会心の表情でゴールシーンを振り返った。

 延長前半7分、綾羽は左サイドからFW廣瀬勇輝(2年)がドリブルで仕掛ける。エンドライン際で一度ボールを失ったが、切り替え速く廣瀬と186cmFW小林真渡(2年)が相手との距離を詰める。逃げ場を失った近江高DFのクリアは小さく、“予測して”ゴール正面で待ち構えていた中井の足下へ。背番号15のMFは利き足と逆の右足で決勝点を流し込んだ。

 右手を突き上げて走り出した中井は、その後左手を握りしめたままスタンドまで走り抜けて、控え部員たちと歓喜の抱擁。0-0の状態が続く中、「点が決まらなくて焦っていたんですけれども、僕が入ったら決めれる気があったので早く出たかったです」という。「決める気満々」でピッチに立った中井は延長前半5分の投入からわずか2分で大仕事をしてのけた。

 チームメートたちと喜びすぎたことが、遅延行為と見なされてイエローカード。だが、SB、SH、そしてFWでもプレーするという左利きのドリブラーは、「決勝で出ても、僕が点決めてチームを救うので大丈夫です」と豪語する。MIO びわこ滋賀U-15時代に全国出場を経験しているMFが決勝で再びチームに貢献して、高校でも全国出場を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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