[5.26 インターハイ大阪府予選決勝L第1節 東海大大阪仰星高 0-1 阪南大高 J-GREEN堺]

「思い切って打ったので良かったです。『シュート打たな入らない』と言われたので、積極的に打ちました」。

　阪南大高はFW篠畑純也(3年)の右足が勝ち点3をもたらした。白熱の好ゲームとなった東海大大阪仰星高との決勝リーグ初戦。阪南大高は後半にサイドから好機を作り出していたが、堅守・東海大仰星のDF陣はゴール前での責任感強く、良い形でシュートを打たせてくれなかった。

　無敗首位のプリンスリーグ関西でリーグトップタイの13得点(5試合)を叩き出している阪南大高にとっても攻略困難な戦いだったが、濱田豪監督の指示通りに選手たちは崩し切ることにこだわるのではなく、積極的にシュートを打つことで1点を奪いに行く。

　そして、得点前から雰囲気を怖さを感じさせていた篠畑が、一撃で試合を決めた。後半31分、敵陣右中間で前を向いた背番号9がミドルレンジで右足一閃。これがゴール右上隅に突き刺さり、決勝点となった。

　篠畑は前半に微妙な判定のオフサイドで得点チャンスを逸していた。「悔しかったし、(改めて)『入れろ』と言われていたので入って良かった。点決めて試合に勝ったらいいなと思っているので良かったです」というFWが意地のゴール。チームにとっては全国出場に大きく前進する1勝となった。

　意識しているFWについて「小林悠選手です。裏への一瞬の駆け引きとか試合を決めるところとか参考にしています」と語るストライカーは、「残り2試合も厳しい試合になると思うんですけれども、しっかりと自分が点獲って勝ちたいです」と言い切った。ショートスプリントからゴールを襲う点取り屋が決勝リーグ残り2試合でも決めて、勝つ。

(取材・文　吉田太郎)

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