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北越は2年生ドリブラー・安藤が仕掛けで魅せて決勝アシスト

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北越高MF安藤颯士はカットインからシュートに持ち込んでいた

[6.1 インターハイ新潟県予選準決勝 北越高 3-1 新潟明訓高 五十公野公園陸上競技場]

 北越高は3得点を奪った前半、局面で個の強さを示し、マイボールの時間を増やしていた。その中で、右SB藤吉玲依主将(3年)とともに、印象的なプレーをしていたのが左SH安藤颯士(2年)だ。アルビレックス新潟U-15出身。北越のチームでパスを繋ぐスタイルに魅力を感じて進学してきたという長身ドリブラーは、決勝点を演出した。

 1-1に追いつかれた直後の前半14分、安藤は左サイドでボールを受けると、対面するDFのマークを右への動きで外しながらクロス。これをFW庄内碧(3年)が頭でゴールに叩き込んだ。

 安藤は「(サイドでの1対1は)自信があるので、一つかわして中の決めた庄内碧もいい場所にいてくれて、自分も良い場所に出せたと思いました」。納得のプレーでアシストした安藤はその後も左サイドから柔らかいタッチと緩急を使った仕掛けで中央やPAへ潜り込み、決定的なシュートを打ち込んでいた。

 本人が「調子は良かった方なんですけれども、もうちょっとボールが来たらもっといけたと思います」と苦笑したように、ボールに絡む回数はやや少なめ。それでもボールを持った際に「練習通り」のプレーを出していた安藤は、決勝でよりボールに触る回数を増やしてゴールに絡むプレーをするつもりでいる。

 目標は個で打開してシュートも決める選手。連戦となる決勝へ向けて「最後はみんな足疲れていて、気持ちの部分だと思うので、全員で声を出して気持ちで勝とうと思います」と語っていたアタッカーは、アルビレックス時代のチームメートや多くの関係者に見てもらうためにも全国大会への出場権を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)
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