beacon

Jも関心の中京CB小林巧弥は全国で注目ストライカーを「止めたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

中京高CB小林巧弥は3-0での勝利に貢献

[6.5 インターハイ岐阜県予選決勝 中京高 3-0 県岐阜商高 長良川球技メドウ]

 インターハイ岐阜県代表の座を勝ち取った中京高には、複数のJクラブから関心を寄せられているという注目DFがいる。CB小林巧弥(3年)は「中学からあまり抜かれたことはないです。(強みは)観察力と、危機察知能力とか、そういうところです」というストッパー。この日は県岐阜商高のカウンターを封じ、攻撃面では相手のスライドが遅いと見るや、左足でサイドチェンジを連発し、アクセントになっていた。

 身長は179cmで、体重は高校進学後に10kg以上増やして70kg台を越えた。50m走は6秒2。元々右利きだったが、昨年は左SBを経験し、今年も左のCBと務めていることで左足キックは今や利き足以上のキック力となっているという。この日はフィードで精度を欠いた部分があり、また攻撃時にドリブルで持ち上がる回数が少なかったことを反省していたが、ポテンシャルの高さを感じさせるようなプレーもしていた。

 中学3年の夏前に所属していたジュニアユースチームを退団。中京高サッカー部へ入部を決めたのは高校へ進学してからなのだという。「やりたいことも見つけられなくて。みんなに誘われたのと、中京は家から近かったので。高校に入ってから(入部を)決めた」。一度サッカーから離れていたためにブランクがあったが、小学生時代は県トレセン、中学時代も地区トレセンに入っていたという有望株。コーチ陣やチームメートのサポートも受けながら強みを磨き、頭角を現して来ている。

 今大会ではリスクマネージメントをより徹底することの必要性を学んだという。また一つ学んでインターハイ予選を終えた小林は、全国大会で印象に残るような活躍をすることができるか。「全国でまだ通用するかは分からないんですけれども、キックとか対人のところが通用するか見たいです」。これまで、対戦した相手にやられた感覚がないというCBは、注目ストライカーとの対戦を希望した。

 鹿児島県代表・神村学園高のU-18日本代表候補FW福田師王(2年)の名を挙げ、「止めたいです」。まだ粗さもあることは確かだが、将来のプロ入りを目標に掲げるDFが全国で各校のエースを止めてチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

TOP