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PK戦10人目で決着!開催県第1代表の名門・丸岡が青森山田との3回戦へ

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丸岡高が10人目までもつれ込んだPK戦を制し、3回戦進出。(写真協力=『高校サッカー年鑑』)

[8.16 インターハイ2回戦 丸岡高 1-1(PK9-8)瀬戸内高 日東シンコースタジアム丸岡サッカー場]

 開催県第1代表の丸岡が3回戦進出! インターハイ2回戦が16日に行われ、丸岡高(福井1)と瀬戸内高(広島)が激突。丸岡が1-1で突入したPK戦を9-8で制し、3回戦へ進出した。

 出場32回目の名門・丸岡はこの試合が初戦。開催県第1代表として大きな期待を受ける中、学校と同じ坂井市丸岡町の日東シンコースタジアム丸岡サッカー場で開催された一戦で意地の白星を勝ち取った。

 丸岡は前半35+5分、ファーストシュートで先制点を挙げる。左SB徳山港音(1年)のショートコーナーからMF奥村洋武(1年)がクロス。これを大外のFW小野木仁(3年)が頭でゴールへ押し込んだ。前半のシュート数は1-5。それでも、クイックリスタートで相手の守備準備ができる前に仕掛け、1点をもぎ取った。

 一方、初戦から中1日で戦う瀬戸内は、落ち着いて反撃。丸岡はコンパクトさを保ちながら、前線からの連動した守備でボールを奪いに来ていたが、瀬戸内はMF長谷川大貴(3年)やCB有吉勇人(3年)らが個やコンビネーションで相手のプレスを剥がして前進していく。そして、MF梁俊虎主将(3年)の左クロスなどからゴール前のシーンを作り出した。

 瀬戸内は後半10分のFW風呂迫恵人(3年)投入に伴い、1トップから2トップへ移行。すると15分、長谷川の右ショートコーナーを受けた梁が切り返しでDFを外し、ゴールライン際からクロスを上げる。これをファーサイドの風呂迫が頭で合わせて同点に追いついた。

 流れは瀬戸内へ。30分にこの日ベンチスタートだったエースFW佐野竜眞(3年)を投入し、逆転を目指す。32分には縦パスから強引に持ち込んだ佐野が強烈な右足シュート。さらにこぼれを繋ぎ、佐野が左足で狙う。その後も佐野の鋭い仕掛けや高速左SB伯野航太(3年)の攻め上がりなどからゴールに迫るが、丸岡はCB山田健太(2年)やCB東出来輝(3年)が体を投げ出してブロックするなど勝ち越し点を許さない。

 後半アディショナルタイムには互いに決定機を作り合う。特に丸岡は右サイドから連続でチャンスを作り出し、MF明間歩(3年)やFW小関晴人(2年)が決定機を迎えたが、瀬戸内GK大木泰季(2年)の1ハンドのビッグセーブに阻まれるなど得点することができず、勝負の行方はPK戦へ委ねられた。

 PK戦は先攻・瀬戸内3人目のシュートが枠上へ。だが、瀬戸内は丸岡4人目のシュートをGK大木がストップする。この後、互いに決め続けて迎えた9人目、丸岡は188cmGK田邊満記(3年)が右へシュートを決めてガッツポーズ。すると、直後の10人目、今度は田邊が守護神の仕事をする。正面へのシュートを両手で弾くと、ボールはクロスバーをヒット。最後は丸岡の10人目、奥村が右足シュートを左へ決めた。激闘を制した丸岡は、18日の3回戦で青森山田高(青森)と戦う。


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