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1か月前までBチームの2年生アタッカー、高川学園MF大下隼鋭が昨年エースの後継者に名乗り

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高川学園高の2年生MF大下隼鋭は突破力と頑張りの利くところを発揮

[6.12 インターハイ山口県予選決勝 高川学園高 2-1 宇部鴻城高]

 高川学園高は期待の2年生アタッカーが、県決勝で攻撃力を示した。MF大下隼鋭(2年=レノファ山口U-15出身)は、序盤から右サイドで鋭い仕掛け。流れの中で中央にも顔を出し、決定的なシュートを打ち込んだ。

 後半の苦しい時間帯には頑張りが利くところも表現。粘り強くボールをキープし、縦への突破でチームを前へ引き上げた。「キツい時とかに走るところとか、1対1だったら負けない」という大下は特長を発揮。準決勝に続く2戦連発とはならなかったが、1か月前までBチームのMFが先発起用の期待に応えた。

 大下は「1か月くらい前までBチームでした。(5月初旬に)フェスティバルがあったけれど、そこで良いプレーができて、Aでチャンスもらってそこから良くなっていった感じです」と振り返る。

 江本孝監督から課題として指摘されていたのは守備。立ち位置で強度など意識して取り組んできたMFは、途中出場した今大会初戦で2ゴールを決め、その後先発のチャンスを掴んだ。攻守で奮闘する2年生について、指揮官も「面白いですよ」と推す。

 昨年、高川学園の右サイドは日本高校選抜候補にも選出されたエース、MF林晴己(現明治大)が務めていた。大下はその後継者になれるように「頑張ります」。そして「全国では運動量ももっと上げて、チャンスを作るような動きをしてどんどん得点に絡んでいきたい」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
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