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伝統校・丸岡が終盤2発!198cmFW森重擁する日大藤沢に逆転勝ち!

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丸岡高が逆転で初戦突破。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.24 インターハイ1回戦 日大藤沢高 1-2 丸岡高 鳴門大塚]

 夏の高校日本一決定戦、令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技(徳島)が24日に開幕した。鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムの第1試合で17年度大会準優勝の日大藤沢高(神奈川2)と33回目出場の丸岡高(福井)が対戦。終盤に2ゴールを奪った丸岡が2-1で逆転勝ちし、2回戦へ進出した。

 日大藤沢はU-17日本代表候補歴を持つCBアッパ勇輝(3年)が県予選決勝で退場した影響によって出場停止。4-3-3のGKは岡本亜鶴主将(3年)、右SB坂口康生(2年)、CB楠本爽(3年)、CB宮崎達也(2年)、左SB尾野優日(2年)、ダブルボランチが野澤勇飛(3年)と宗次柊磨(3年)、トップ下が安場壮志朗(2年)、前線は岡西亜憐(3年)、森重陽介(3年)、仲川颯一(3年)が3トップを組んだ。

 一方、4-4-2の丸岡はGK清水唯太(2年)、右SB徳山港音(3年)、CB鷲見琉希(3年)、CB山田健太主将(3年)、左SB渡辺颯生(3年)、ダブルボランチが奥村洋武(2年)と渡辺祥気(2年)、右SH川下恭太郎(2年)、左SH伊藤大貴(3年)、そして岡俊樹(3年)と21年U-17高校選抜の小関晴人(3年)が2トップを組んだ。

 司令塔の渡辺の展開力と川下のスピードを活かしてハイサイドまでボールを持ち込む丸岡に対し、日大藤沢は注目の198cmFW森重へボールを集めながら押し返して行く。前半13分、その森重が前線でボールを収めてPAへスルーパス。これに走り込んだ安場がGKのファウルを受けてPKを獲得した。

 これをキッカーの森重が右足で左へ決め、日大藤沢が先制点。その後も宮崎のサイドチェンジから森重がクロスへ持ち込むなど追加点を狙う。対して丸岡はFKのこぼれ球を鷲見が右足で狙ったほか、FKから俊足FW小関がPAで競り勝って前を向くが、日大藤沢DFはシュートを打たせない。

 丸岡は山田のロングスローでPAのシーンを増やしたものの、日大藤沢守備陣は安定。また、野澤と宗次をはじめ、個々のアプローチも鋭い日大藤沢は好守を攻撃に繋げる。そして、30分には森重の右足FKがゴールを捉える。また、右サイドで躍動する岡西がスピードと馬力のあるドリブルでDFを剥がし、33分、35+2分と決定機を作り出した。

 後半、丸岡はクロスの本数を増やすが、日大藤沢はGK岡本が安定したキャッチングを継続。後半12分にFW仲川颯一(3年)を投入した日大藤沢は奪い切れずに押し返されるシーンもあったが、1-0を継続する。

 それでも鷲見が相手FW森重に食い下がり、セカンドボールを拾い続けるなど粘り強く守る丸岡は27分、左中間を抜け出した小関がそのまま左足シュートを放つ。28分に丸岡はMF名倉洸悠(3年)、直後に日大藤沢はFW岸本尚也(3年)をピッチへ送り出す。丸岡は投入直後の名倉の縦突破や、山田のロングスローで相手ゴールを脅かす。そして31分、山田のロングスローをニアでそらし、最後はゴールエリアの徳山がこぼれ球を右足でプッシュ。1-1の同点に追い付いた。

 日大藤沢は34分、切り札のFW有竹翔吾(3年)を投入。だが、丸岡は直後、左中間の伊藤が逆サイドへ展開する。これを胸コントールした小関が右足一閃。豪快な一撃をゴールネットに突き刺し、試合をひっくり返した。日大藤沢がセットプレーなどから同点を目指すが、丸岡DF陣の集中力は高く、そのまま試合終了。丸岡が注目選手擁する神奈川代表を破り、2回戦へ進出した。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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