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得点王候補、大津の191cmFW小林俊瑛がまず2発。「ここからの得点力」にこだわり、量産へ

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前半8分、大津高FW小林俊瑛主将が右足で先制ゴール

[7.25 インターハイ2回戦 大津高 3-1 瀬戸内高 徳島市球技場第2競技場]

 得点王候補が2ゴール発進だ。大津高(熊本)のU-19日本代表候補FW小林俊瑛主将(3年=藤沢市立鵠沼中出身)は前半8分に右足PKで先制点。試合終了間際にはセットプレーからMF碇明日麻(2年)が落としたボールを右足でゴールに突き刺した。
 
 この日はシュート7本。量産するチャンスがあっただけに、試合後は山城朋大監督からイジられていたが、それでも全国大会の1試合2ゴールは簡単なことではない。本人は「2点獲れたというところは自分自身にとっても良かったですし、去年も1試合目で2点獲ってその後ゼロ得点で終わってしまった。ここからの得点力が課題かなと思います」。慢心することなく、次戦で得点を重ね、昨年と違う大会にすることを誓っていた。

 今季のプレミアリーグでは開幕6試合で1得点。「前期あんまり獲れないで後期に入ってしまったので物足りないですね」と首を振る。だが、課題と向き合いトレーニングしてきた成果が結果に結実。プレミアリーグは直近の3試合で4得点と量産し、この日も2得点をマークした。

「FWとして決め切るところで決めれなかったり、動き出しの部分が前期はできていなくて。でも、後期はできるようになってきて、得点が増えたかなと思います」。この日は得点シーン以外にも、素晴らしい空中姿勢からのヘディングシュートや、豊富な運動量を活かした抜け出しからの左足シュートを打ち込んでいた。191cmの超大型ストライカーはゴールを量産してチームを初の日本一へ導くか。

 1月の選手権決勝で青森山田高に0-4で完敗。そのリベンジを目指してきたが、宿敵は隣接する会場で帝京高に敗れた。打倒・青森山田は別の機会に。ただし、全国制覇への思いは変わらない。「どんな相手でも一個一個やっていきたいです」。一戦必勝。主将は背中でチームを引っ張り、ゴールを決めて大津を勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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