beacon

ゴールを「一緒に喜びたかった」。岡山学芸館はBチームから先発奪取の2年生MF植野柊が先制弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半4分、岡山学芸館高のMF植野柊(2年=SCインテルナシオナル出身)が先制ゴール

[6.11 インターハイ岡山県予選決勝 岡山学芸館高 2-0 作陽学園高 美作ラグビー・サッカー場]

 台頭中の2年生ボランチが、大一番で先制点を叩き出した。前半4分、岡山学芸館高は左SB持永イザキ(3年)が左サイドからロングスロー。クリアにペナルティーアークで反応したMF植野柊(2年=SCインテルナシオナル出身)が、右足ダイレクトでシュートを放つ。ドライブ気味に狙った一撃はDFに当たり、そのままゴールネットを揺らした。

「練習でも狙っていた形です。試合前、(ゼネラルアドバイザーの)平先生に『気持ちでネットを揺らせ』みたいなことを言われていて、決められたので嬉しかったです」と植野。ゴールを確認した背番号16は、スタンドのチームメートの下へ向かい、一緒にゴールを喜んだ。

「大会前まではBチームで、大会前にスタメンを勝ち取って、(スタンドには)そのBチームで一緒にやっていた仲間とかいるんで、一緒に喜びたかったです」。自分は岡山学芸館の代表であり、Bチームの代表。プリンスリーグ中国ではまだ登録外だという2年生が、大仕事をしてのけた。

 植野の特長はハードワークするところや1タッチパスの精度。今大会からMF岡野錠司(2年)とボランチコンビを組んでいる。技術力の高い岡野の分も走ってサポートすることを意識。高原良明監督も「この2枚の2年生ボランチがある程度状況を見ながらボールを動かすというところはできるので凄く伸びてきましたね」と評価していた。

 選手権日本一に輝いた昨年度の先輩ボランチを参考にしている。「去年の木村匡吾さんとか後ろへの戻りや奪った後の前への係わりというところで、凄くハードワークしていたので参考にしていました。去年の先輩は選手権で優勝しているので、インハイで頂点目指して臨みたい」。競り合いや奪った後の精度は課題だが、今大会の活躍は自信に。全国大会でも先輩のような活躍をして、日本一を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

TOP